掛布氏 パリーグ順位予想ソフトバンク、楽天、西武
■二刀流大谷の起用がどう影響するか 5位に予想した日本ハムは、先発投手陣が整備されていない。二刀流の大谷は、2年目となる今季は、中6日でローテーションに起用され投手に比重を置くと聞いている。大きな期待があるが、野手としては、どう起用されるのだろうか。昨年も大谷がチームに与える悪影響について評論に書いたが、中途半端な起用は、チームにとってマイナスに働くと考えている。 また3塁へコンバートされた中田も、そのことがバッティングに悪影響を与えているのは明らかだ。内野手と外野手では、まったく集中力とリズムというものが違う。スローイングのちょっとしたミスがテイクワンベースとなるので緊張感もある。そのリズムと緊張に慣れながら打席に入っていくためには、時間もかかるし、そもそも、その内野のリズムが“合う合わない”という性格的な問題もある。 最下位には、オリックスを置いたが、退団した李大浩の穴は埋まっていないし、糸井の打順が日替わりになるような迷いがベンチにあれば、戦いもぶれる。金子というエースを持ちながらも投手陣も不安だ。いずれにしろ、ソフトバンクの牙城をどう崩すかが、パ・リーグのペナントレースを占う構図になっていくだろうと考えている。 (文責・掛布雅之/評論家/構成・本郷陽一)