「大変だったけど楽しかったな」昭和と令和の運転の違いとは?
スマホやカーナビが当たり前の現代、ドライブデートの事前準備といえば、どこに行くかを決めることくらいでしょう。ただ、スマホもカーナビもなかった昭和の時代は、ドライブデートにいくためには、念入りな計画と準備が必要でした。運転にまつわる、昭和と令和の違いを比較してみます。 なぜ?サンキューハザードに激怒する後続車たち
■事前のルート調べが大変だった
スマホやカーナビなどが一切なかった昭和の時代は、長距離のドライブへ出かける前には、本の地図や観光案内雑誌を手にいれて、事前に観光地やルートを念入りに下調べしてから出発しなければなりませんでした。渋滞などで遅れが生じたときのため、裏道まで調べておくことが、カッコいいドライバーの証。前日は寝る時間を削って、いろいろなルートパターンを計画する必要がありました。
令和のいまは、スマホやカーナビに目的地を入力するだけで、あっというまにルート検索をしてくれます。ドライブ先で計画を変更するのも余裕。ただ、行ったことのない道を開拓するというワクワク感は、昭和の時代のほうがよりあったかもしれませんね。
■音楽を聴くためにも入念な事前準備が必要
音楽がドライブを盛り上げるのは、昭和も令和も変わりませんが、車内で音楽を聴くための準備には大きな違いがあります。昭和の時代では、好きな音楽を聴くためや同乗者の好みに合わせて、カセットを自分で編集したり、CDをたくさん購入して、クルマに積んでおく必要がありました。 カセットやCDの収納場所は足りなくなり、車内にカセットやCDが散乱している人も多くいました。センターコンソールを占拠するオートカセットセレクターや、6連奏CDチェンジャーを備えたクルマもありました。
それが令和では、音楽の準備なんてしなくても、スマホをクルマに繋ぐだけで、その時に聴きたい曲を流すことができます。苦労は圧倒的に減りましたが、助手席の人とのコミュニケーションの機会は、昭和時代のほうがあったかもしれませんね。
■バック駐車は運転上手をアピールするポイントだった
運転操作のなかで、もっとも変化したのが「バック駐車」でしょう。昭和の時代には、助手席の背もたれに手を掛けて、後方を目視しながらバック駐車をするという仕草が「かっこいい」などといわれたものですが、令和のいまはモニターの映像を確認しながらバックすればOK。 しかもハンドルと連動して示されるガイドラインもあります。もちろん目視も必要ですが、クルマの死角が減ったことで事故トラブルを未然に防げるようになり、バック駐車は本当に楽になりました。