昭和大が医学部入試不正で会見(全文1)現役・一浪に加点、卒業生の子女優遇
昭和大学は15日午後5時半から記者会見を開き、医学部の入学試験で現役および浪人1年目の受験生に加点したほか、卒業生の子女を優先的に合格させたと発表し、小出良平学長と小川良雄医学部長が謝罪した。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードはYouTubeのTHE PAGEチャンネル上の「昭和大が会見 入試不正問題で説明へ(2018年10月15日)」に対応しております。
文科省から受けた指摘内容の説明
司会:昭和大学、【総務長のイイダ 00:00:03】でございます。それでは、さっそく記者会見を始めさせていただきます。 出席者をご紹介させていただきます。皆さまから向かって左手が昭和大学学長、小出良平でございます。右側が医学部長の小川良雄でございます。それでは、本日の進行を説明いたします。まず、小川医学部長より、医学部入試に関する文部科学省の調査についてご説明をさせていただきます。そのあとで、ご質問をお受けいたします。会見時間は全体で1時間を予定しております。それでは医学部長、よろしくお願いいたします。 小川:それでは、着席にてご説明申し上げます。失礼いたします。 このたび、文部科学省から医学部入学試験に関する調査により指摘を受けました内容と、その説明と、今後の対応についてご説明させていただきます。 文部科学省により実施されました医学部の入学試験に関する8月の書面調査、9月の訪問調査、および聞き取り調査の結果、同省から2点の指摘を受けました。1点目は、2次試験時の高等学校調査書の評価において現役受験生、1年浪人受験生に対して加点をしたということ。2点目は一般選抜2期入学試験の合格者決定において、募集定員20名に加え、補欠者のうちから本学同窓子女を優先的に合格させていたこと。 公平・公明性が求められる入学試験に関しまして適切でない運用との指摘を監督官庁より受けましたことは、本学医学部を受験していただきました受験生の皆さま、これから受験を検討されています皆さま、および社会の信頼を損なうものであり、深くおわび申し上げます。 このことにより不利益を被られました受験生には、誠実に対応する所存でございます。ご指摘を受けましたことを真摯に受け止め、評価基準、並びに合否判定の運用を改め入学試験を実施してまいります。 文部科学省から指摘のあった評価基準、合否判定。 1、2次試験における調査書評価。1次試験、学力試験合格者に対して行われる2次試験時の高等学校調査書の評価において、現役受験生、1年浪人受験生に対して加点をしていたこと。 2、一般選抜2期入学試験における、合格者決定。一般選抜2期入学試験において、募集定員20名に加え、補欠者のうちから本学同窓子女を優先的に合格させていたこと。 本学の今後の取り組み。 1、2次試験における調査書評価。現役受験生、1年浪人受験生については将来性を評価して、2次試験、面接、小論文、調査書による総合評価判定において、複数ある調査書評価項目の1つとして現役受験生、1年浪人受験生に加点を行いました。今回の指摘に従い、平成31年度入試より、調査書評価項目から現役受験生、1年浪人受験生への加点に関する項目を削除いたします。 2、一般選抜2期試験における合格者決定。一般選抜2期入学試験につきましては、入学者の確定が急がれる中、募集定員20名の合格者に加え、辞退者を見込み、その見込み数について補欠者のうちから本学同窓子女を優先的に合格させておりました。今回の指摘に従い、平成31年度、一般選抜2期入学試験において募集定員20名のみを合格者といたします。 3、不利益を被られた受験生への対応。不利益を被られた受験生には誠実に対応してまいります。 4、第三者委員会の設置。本件の再調査および今後の対応について、第三者委員会を設置することといたします。平成30年、10月15日、昭和大学。私からのご説明は以上でございます。 司会:それではここでご質問をお受けいたします。ご質問の前に会社名とお名前をお知らせくださいますようお願い申し上げます。挙手をしていただきましたらマイクを担当者がお渡しにまいりますので、よろしくお願いいたします。ではまず初めによろしくお願いします。 【書き起こし】昭和大が医学部入試不正で会見 全文2に続く