債券は上昇、7年債の入札好調受け米長期金利が低下
(ブルームバーグ): 30日の債券相場は上昇。米国で長期金利が低下した流れを引き継いでいる。
7年債入札(発行額440億ドル)での旺盛な需要を受けて、続落していた米国債が上昇(利回りは低下)に転じた。米長期金利は3ベーシスポイント(bp)低い4.25%。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米長期金利の低下を受けて買いが先行した後は、財政拡張への懸念から買いが続かないのではないかと語る。
衆院選で与党が過半数を割り込んだことで、国民民主党など野党の協力を得る必要があり、野党が主張する財政拡張への懸念が強まっている。稲留氏は「日銀の利上げ遅れを期待して堅調な短いゾーン以外は財政への懸念が重しになる」との見方を示した。
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Masahiro Hidaka