「水車型ごみ収集機」で海洋汚染を防止 パナマ
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【10月19日 AFP】パナマのフアンディアス川(Juan Diaz River)には、水車とソーラーパネルで動くごみ収集機が設置されていて、プラスチックごみが海へと流れ出すのを防いでいる。 「ワンダ」と呼ばれるこのごみ収集機は、非営利団体のマレアベルデ財団(Marea Verde Foundation)が2年前に設置したもので、回収したごみを分別してリサイクルしている。 財団のエグゼクティブ・ディレクターを務めるラウラ・ゴンザレス氏は「25万6000キロのごみを回収した。ワンダが無ければ、このごみは海やマングローブに流れてしまっただろう」と話した。 ワンダは川の流れを利用した水力発電システムで動いているが、そのシステムが故障した場合に備えてソーラーパネルも設置されている。 他の川にはこうした機械は設置されておらず、大量のごみが海へと流出している。同国沿岸部のマングローブは渡り鳥の重要な休息地となっているが、海洋汚染は深刻な脅威となっている。 専門家によると、首都パナマ市ではごみの30パーセントが収集されておらず、毎年約10万トンのごみが海に流れ込んでいるという。 作業員のリーダーは「ごみが海岸へ流出しないよう、私たちは日々懸命に努力している。だが悲しいことに、毎日ごみは漂着し続けている」と話した。 映像は4、8日撮影。(c)AFPBB News