日本代表・森保一監督

2026年サッカーW杯アジア最終予選C組（10日、サウジアラビア0－2日本、ジッダ）国際サッカー連盟（FIFA）ランキング16位の日本は、同56位のサウジアラビアに勝利。過去3戦全敗だった敵地サウジ戦の連敗をストップ。森保一監督（56）率いるチームは、日本としては史上初の最終予選開幕からの3連勝で勝ち点9とした。 18年間、閉ざされていた鬼門を打ち破った。勝利を告げるホイッスルが鳴ると、森保監督は湿度が高く、息苦しさすら覚えるスタジアムで90分間戦い抜いたイレブンを出迎えた。 「サウジのスタジアムは非常に難しいなかで、これまで良い結果を得られなかった。結果が逆でもおかしくないような戦いで、選手たちがタフさを発揮してくれた」 長く続いた負の歴史に終止符を打った選手を讃えた。「常に選手たちが高みを目指して成長してくれていることがチームの成長につながっている」。敵地でのサウジ戦は06年のアジア杯予選で0-1で敗れたのを皮切りに3戦全敗で、指揮官自身も前回のW杯カタール大会のアジア最終予選で悔しさを味わっていた。 歴史的に見ても無類の強さを示している。W杯カタール大会1次リーグ第3戦のスペイン戦からチームとして続く24試合連続得点（不戦勝の1試合は除く）は史上最長タイ。アジア最終予選開幕からの3連勝、そして3試合連続完封も史上初だ。 それでも、指揮官は「勝利をみんなで喜びたいと思いますが、次の戦いに向けての勝利の保証にはならない。また最善の準備をしていきたい」と、勝って兜の緒を締めた。1つの結果に一喜一憂することなく、８大会連続８度目のＷ杯出場へ歩みを進めていく。（山下幸志朗）