ベゾス氏、トランプ氏と話し合う意向 メディアは「敵」ではないと説得へ
ニューヨーク(CNN) アマゾンの創業者で米紙ワシントン・ポストのオーナー、ジェフ・ベゾス氏は、トランプ次期米大統領の変化に期待している。 ベゾス氏は4日、米紙ニューヨーク・タイムズのイベントに出席し、2期目のトランプ政権について、これまでよりメディアを好意的に見るようになるだろうと予想。自身もトランプ氏と話し合い、ジャーナリストを敵視する考えに陥らないよう伝える意向を示した。 1期目でこそ敵対したものの、ベゾス氏は2期目のトランプ政権について「非常に楽観的」だとし、規制緩和などの政策では次期大統領に協力したいとまで述べた。 1期目のトランプ氏はワシントン・ポストを「フェイクニュース」と呼び、「アマゾンのロビイストの筆頭」と揶揄(やゆ)していた。当時トランプ政権はアマゾンが国防総省と結ぼうとしていた100億ドル(現在のレートで約1兆5000億円)規模のクラウドコンピューティングの契約を阻止したが、これはポスト紙の報道を巡ってトランプ氏がベゾス氏への報復を試みたためだと広く認識されていた。 「恐らく8年の間に人は成長する」「彼(トランプ氏)も成長したはずだ」(ベゾス氏) 今年の大統領選の期間中、ベゾス氏はワシントン・ポストが民主党候補のハリス副大統領を支持するのを認めなかった。この決定は物議を醸し、編集委員の3分の1が辞任。25万人の読者が同紙の購読を解約する事態となった。 それでも決定後初めて応じたインタビューの中でベゾス氏は、「自分たちの判断を誇りに思っているし、それは臆病とは程遠いものだった」と主張した。 2期目のトランプ政権については、メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)も、トランプ氏とのチームとの政策決定で「積極的な」役割を果たす意欲を示しているという。同社の幹部1人が今週明らかにした。