新設アリーナ、整備予定地が決定…駅からの距離が短く「周辺のにぎわいも生まれる」
奈良県の山下真知事は27日、2031年の国民スポーツ大会に向けて橿原市に新設するアリーナについて、県立医科大付属病院の南側で、近鉄橿原線の新駅西側を予定地に決めたと発表した。25年度に整備基本計画を策定、アリーナの配置などを検討する。 【地図】新アリーナ整備予定地に決まった医科大新駅西側周辺の地図
今年1月、山下知事がアリーナ新設を発表。当初は県立橿原公苑内を候補地としていた。メインアリーナは床面積2500平方メートル、観客席約5000席とし、国スポでは開会式会場を想定している。
その後の9月議会では、橿原公苑の約1キロ・メートル北にある県有地と、市営住宅が立つ市有地の計3万平方メートルを候補地に加えたことを明らかにしていた。
山下知事はこの日の臨時記者会見で、敷地条件や整備効果など20項目で比較し、有識者らの意見を踏まえて医科大新駅西側に決めたことを説明。橿原公苑に比べて駅からの距離が短くなるため、「利用者のメリットが大きい。駅周辺のにぎわいも生まれる。中南和地域の活性化にもつながる」と話した。
決定を受け、橿原市の亀田忠彦市長は「市営住宅の撤去などできる限りの協力をしたい」とコメントした。
読売新聞