電撃引退から30年…“でき婚”報道の真相 平成特撮ヒロインの現在「これで良かった」
長男は警察官に「町の人を助ける職業に就くなんて」
引退後は、地元の茨城県に戻り、一男一女を育てながら、アルバイトやボランティア活動に励んだ。 「事務の仕事をしたり、畑仕事を手伝ったり、母校の中学校では、演劇部で演技指導をしていたこともありました。舞台の脚本も書きながら、部員の衣装も作ってあげました。芸能界を引退してから『いろんなことをやってきたな』って自分を褒めてあげたいです(笑)」 子育てもひと段落。長男は結婚し、まもなく初孫が誕生する。 「息子は子どもの頃からサッカーをやっていたんですが、『人のためになる仕事をしたい』と言って警察官になりました。私はポワトリンとして町の人を助けるヒロインを演じましたけど、まさか息子が本当に町の人を助ける職業に就くなんて、人生分からないですよね。娘も大きくなり、今は私を助けてくれる存在になりました」 引退からまもなく30年になる。一部ネットには「2002年に芸能界復帰」と書いてあるが「復帰も活動も一切していません」ときっぱりと否定した。その上で、これまでを振り返った。 「人生って良くも悪くも自分で作るものですよね。私も『芸能界でやりたい』『お芝居がやりたい』。そうやってポワトリンとして精一杯、やってきました。芸能界を辞めるという選択をした時、たしかに未練はありましたけど、母親として子どもたちを育てて、1人の女性として新たな道を進み、今も好きなことができている。そう考えると、私の人生の選択は『これで良かったんだ』って、そう思います」 家族への感謝も語った。 「何より夫には感謝しています。長男がお腹にできた時、『2人で育てていこう』と決めて、大変なこともありましたけど、ここまでやってこられたので『よく頑張ってくれました』って言ってあげたいです。ちょっと褒め過ぎかもしれませんね(笑)」 そして花島さんは今年、約30年ぶりに一夜限りのステージに立った。後編は初めて明かす小学生の頃の壮絶ないじめ、そして現在の活動について紹介する。 □花島優子(はなしま・ゆうこ)1972年9月17日、茨城県牛久市出身。90年、フジテレビ主催『乙女塾』3期生に合格。同期は中嶋美智代、佐藤愛子(ribbon)など。同年、東映不思議コメディーシリーズのフジテレビ系『美少女仮面ポワトリン』で主役を演じ、同時にシングル『悲しみに一番近い場所』で歌手デビュー。その後もドラマ、バラエティーで活躍し、95年に結婚、妊娠を機に芸能界を引退。2012年、映画『仮面ライダー×仮面ライダーウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』の公開記念イベントで22年ぶりにポワトリンの衣装で舞台に登場。24年、宮前真樹(CoCo)主催の乙女塾イベントに登場し、引退以来となる歌唱を披露。現在、羊毛フェルトアートの創作活動などを行う。
福嶋剛