【福岡ボート(サマータイム)一般】八木治樹 再び遭遇した伸び型のペラ
<7日・福岡ボート・3日目> 何とか首をつないだ。3日目5Rで八木治樹(33)=愛知=は3コースから全速ツケマイを決めて今節初勝利。強いHS追い風が吹く中での見事な勝ちっぷりもさることながら、初日からの成績が⑤⑥②で、ここを落とすと終戦を迎えていただけに大きな価値のある白星となった。 機力も上昇ムード。3日目は晴れて湿度が下がったことが味方した。「カラッとした天気になって、手前から伸びるようになった。行き足や伸びがさらに良くなっている」。タッグを組む61号機は低調機シリーズの今節でなら垂ぜんの的とも言える良機。「もっと良くなりそう」。勝負駆けを行う上で不足は一切ない。 この61号機は前々回に乗艇した中川りながペラを伸び型にシフトしてから軽快だが、2月末にからつで中川の後を引き継いで好成績を挙げた経験があるという。「自分の考え方が変わるプロペラでした。今まで回り足重視で伸び型は避けていたけど、今までの自分より勝てる可能性をすごく感じた一節でした」 前期(昨年11月~今年4月)は勝率5.45をマークしてA級に初昇格。さらに上を目指すためにも、この〝縁〟を大事にするつもりだ。「今以上の成績を残すには伸び型のペラに取り組まないといけない。3日目のレースで痛感しました」。中川のペラと再び遭遇したのは未来への分岐点。さらなる成長の糧を得るためにも、伸びを生かした豪快なレースに徹する。(森 大輔)