小児インフルエンザ流行、病院は1つだけ…劣悪な韓国の農村医療
【12月20日 KOREA WAVE】小児インフルエンザが流行する中、韓国では依然として農村地域の小児科が不足している。忠清北道(チュンチョンブクド)南部では小児科専門医が3つの郡に1人ずつしかおらず、医療空白が懸念されている。 忠清北道報恩郡(ポウングン)の主婦(42)は13日、風邪をひいた息子(10)を小児科ではなく近所の医院に連れて行った。 漢陽病院に郡内唯一の小児青少年科があるが、毎週水曜日は休診。医院は子どもからお年寄りまで受け入れているので、いつもごった返している。 主婦は「インフルエンザが流行しているのに子どものための病院が1つしかない。子どもは3000人近くいるのに話にならない」と嘆いた。 沃川(オクチョン)、嶺東(ヨンドン)の両郡も状況は同じ。小児青少年科の専門医の診療科は各1つだ。 南部3郡の0~18歳の人口は報恩郡2810人、沃川郡5170人、嶺東郡4250人。地域医療の関係者は「大都市も小児科が不足しているので農村地域での小児科開設は期待できない。政府レベルで対策を考えないと状況はさらに深刻化するだろう」と述べた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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