16歳の中田璃士、堂々の2位! 3位以内に入ったので100万円!?/フィギュア
フィギュアスケート・全日本選手権第2日(21日、東和薬品ラクタブドーム)男子の鍵山優真(21)=オリエンタルバイオ・中京大=がショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位の合計297・73点で初優勝。中田璃士(りお、16)=TOKIOインカラミ=が2位で、19年大会の鍵山以来となるジュニアでの表彰台となった。 納得の演技だった。16歳の中田は鍵山と同じく、リンク上で大の字になり、「やり切った」と喜びを爆発させた。合計263.99点で2位。2019年大会3位の鍵山以来となるジュニア世代での表彰台に上がった。 「頭の整理ができていないんですけど、いろんなことをやってきて、やっと目標を達成できた」 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の楽曲に乗り、冒頭の4回転ループに続いて、4回転トーループも成功。「人生で初めて4回転を2本決められてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。 父で元フィギュア選手の誠人コーチと英国人の母を持つ。滑走前には誠人コーチとこんなやり取りがあったという。「6位以内に入れたらすごいよ」という父に「3位以内に入るよ」と即答。「無理だよ」と控えめな父に「入ったら100万円もらっていい?」と言葉を返し、「入ったので100万、ゲットです」と冗談交じりに笑った。 年齢制限で2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪には出場できないが、堂々と次世代のエースに名乗りを上げた。(西垣戸理大)