漁鬼が渡部太基からダウンを奪ったうえでの判定勝ちでトーナメント出場をアピール【KNOCK OUT】
「KNOCK OUT 2024 vol.1」(2月25日、東京・後楽園ホール )でKNOCKOUT参戦2戦目のTENKAICHIウェルター級王者・漁鬼(SHINE沖縄)が元Krushウェルター級王者の渡部太基(TEAM TEPPEN)から激闘の末、判定勝ちを収めた。 漁鬼は沖縄在住のファイターで、これまでTENKAICHIウェルター級とBEASTウェルター級の2本のベルトを獲得。KNOCK OUTには2022年7月に初参戦し、元Krushスーパー・ウェルター級王者の中島弘貴と延長にもつれ込む激戦を展開した末にKO負けを喫している。 渡部は昨年3月にスアレック・ルークカムイに敗れて以来の試合で「ラスト1年と決めて」の復帰だった。
1R、サウスポーの渡部とオーソドックスの構えの漁鬼。序盤からパンチで前に出る渡部に漁鬼はミドル、前蹴り。渡部は左インローからパンチにつなげる。漁鬼も右インロー、ミドルを返す。渡部のワンツーに漁鬼も左フックを合わせる。徐々に漁鬼が圧をかけ渡部を下がらせると左右のフックをヒット。ラウンド終了間際に漁鬼に左フックで一瞬ぐらつく渡部。 2R、前に出て左右のフックを当てる漁鬼に渡部は左ミドル。渡部の入り際に右ストレートを合わせる漁鬼はなおも左フック。パンチを出す渡部だが漁鬼の左フックは強烈。それでも左ミドル、左ストレートの渡部に、漁鬼が左右のフック。渡部は左ロー、ヒザ、左ストレート。漁鬼は追い込んで左ボディー、右ストレート。終了間際に漁鬼が左フックで渡部をぐらつかせる。
3R、いきなりラッシュをかける漁鬼、渡部も顔を大きくはらしながらもパンチを返す。漁鬼の左フック、右ストレートを浴びながらもパンチを返す渡部。渡部が左ハイ、左ストレートで反撃。漁鬼も左フック、右アッパー。渡部の左ストレートで花時の漁鬼。なおも打ち合いの中、漁鬼が右フックからの左フックでついにダウンを奪う。すぐに立ち上がった渡部だったが残り時間はもうなくゴング。 判定は27-30、26-29、26-30で漁鬼が勝利を収めた。 漁鬼は試合後のマイクで「沖縄から来ました漁鬼です。僕、今回2戦目で、僕のこと知らない人も多いと思うので、この機会に名前を覚えてくれたらうれしいです。今年、KNOCK OUTでウェルター級のトーナメントがあるらしいので、ぜひ僕にもオファーください。よろしく願いします」とトーナメント出場をアピールした。