「食べ物の消化にかかる平均時間は?自分の消化にかかる時間を知りたい場合は?」英科学者が消化について解説!
ピザやケールサラダを消化するのにかかる時間は、どのくらいだと思う? じっくり考えることは少ないかもしれないけれど、消化は私たちが機能するために必要なエネルギーと栄養を供給する大事なプロセス。しかも、消化は想像以上に複雑で、想像以上の時間を要する。 【写真】消化を良くするための5つのアドバイス ここでは、消化にかかる時間や自分の消化にかかる時間を知りたい場合に行うステップを解説していきます。 ※この記事はイギリス版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
消化とは?
間単に言うと消化とは、食べ物と飲み物を分解し、その栄養素が腸壁から血中に吸収されるようにする体のプロセス。消化は食べ物が口に入った瞬間から始まる。口に入った食べ物が歯によって砕かれると、唾液に含まれる酵素が糖質の分解プロセスを開始するのだ。 そこからは胃や腸を含む全身の機能が連携し、体の正常な働きを維持するために必要な栄養素を抽出する。
食べ物の消化にかかる時間は?
食べ物が消化器系を通過する(口からお尻に到達する)には、14~58時間かかる。英キングス・カレッジ・ロンドンで私たちが行った実験では平均28.7時間だった。消化スピードが速すぎたり遅すぎたりして通過時間が14~58時間の枠に入らない参加者は、便秘や下痢といった消化器系の問題を抱えている確率が高かった。 食べ物が消化器系の各セクションで過ごす時間は、食べ物の種類によって異なる。例として、胃における滞在時間は、食べ物の種類によって15分~4時間と幅広い。 食べ物の栄養の大半が吸収される小腸では滞在時間が1~5時間と長くなり、消化の最終ステージである大腸では、水分の吸収と排泄物の準備が完了するまで、食べ物の老廃物が12~24時間とどまるとされている。
自分の消化スピードを知りたいときは?
便になっても目立つもの(スイートコーンなど)を食べて、それが便として出てくるまでの時間を調べれば、自分の消化器系がどのくらいのスピードで機能しているかが分かる。