バービー×小野美由紀 対談「理解も支援も足りない…。切実な妊娠・出産のモヤモヤを考える」
妊娠・出産は自分が主役のリサイタル!? 妊婦はもっとわがままでいい
【モヤモヤ4】私は現在妊娠中で、12月に出産予定ですが、旦那が飲み会に行くことにモヤモヤ。妊娠してからは感染症が怖くて、快く送り出せません。(ゆいゆい 31歳 専業主婦) 小野「妊娠・出産って自分が主役のリサイタルみたいなもんじゃないですか。だから、もっとわがままでいいと思うんですよ。『私が嫌なことはやらないで!』って夫に言っていいんじゃないかな。実は私も妊娠中、夫とすごくぶつかったんですよ。これまでは二人で仲良くやっていたけど、親になるにあたってやっぱり認識のズレが出てくるから。それで、二人の間では解決できなくなったので、数回カップルカウンセリングに行きました。そこでお互いの理解を深めてチーム結成していった感覚があります。バービーさんはどうですか」 バービー「実は今、一番夫婦仲が悪いんです(笑)。ぶつかる理由の一つが、行政や民間の支援をどこまで受けるか問題ですね。私は行政や民間など、お金を払っても頼れるものはどんどん頼りたいタイプ。そうできるようにこれまで仕事を頑張ってきたつもり。でも、彼は『手続きをするのは自分だし、お金がもったいない。だったら全部自分がする!』って。それで先日、子育ての先輩夫婦に相談しました。先輩は私の夫に『何でも自分でしようと思っても、育児はそうはいかないからね』って言ってくれて、ようやく夫が私の話を聞き入れてくれるようになりました」 小野「第三者を入れて話し合うって大事ですよね。出産・育児って妻にとっても夫にとっても初めてのことだし、わからないことがあるのは当然のこと。女性なんて心も体も別人のようだし、不安も大きくて、夫とぶつからないわけないと思う。だから、出産前に価値観をすり合わせておくことが大事。そうするとその後衝突しても、問題を解決する関係性を構築できるのかなって思います」