アルバルク東京は歴史を繋ぎながら、「TOYOTA ARENA TOKYO」からバスケの楽しさを発信する
~代々木第一はTOYOTA ARENA TOKYOへ向けた下地作りの場所
「2022-23シーズンから代々木第一をホームアリーナとして使用する」と発表した際は、約1万人の箱を常に埋めることができるのかに注目が集まった。 「B.LEAGUE会場を楽しむと言う部分で、代々木第一のような大きな会場はさまざまな活用ができるはず。多くの人にバスケ会場へ足を運ぶきっかけ、A東京とのタッチポイントが増えるように模索しています。そして継続的に足を運んでいただけるようになっていただきたいです」(手塚氏) 「エンタメ性を高めているのもその一環です。ゴール裏スペースでイベントをやったり、シュートチャレンジできる場所を作っています。イベントや演出、飲食などを含め、メインのバスケ観戦以外にもさまざまな楽しみがある感じです」(末次氏) 代々木第一の使用は、来るべきTOYOTA ARENA TOKYO開業へ向けての下地作りの部分も大きいという。 「『TOYOTA ARENA TOKYOという素晴らしい会場ができました』だけでは、一時のブームはあっても継続性は期待できません。今まで支えてくれた人、代々木でバスケに出会った人、TOYOTA ARENA TOKYOに興味を持って足を運ぶ人、海外からのインバウンド観光客…。全ての人々を大事にして素晴らしいバスケ観戦体験を提供できるようにしたいです」(手塚氏)
~チケット代金に納得できる価値を来場者全員に提供する
A東京社長・林邦彦氏が『終の棲家』とまで語るTOYOTA ARENA TOKYOへ本拠地が移ることで変化も生まれるはず。しかし今まで通り地道にバスケの素晴らしさを伝えると共に、今までの歴史も大事にしていく。
「今後はTOYOTA ARENA TOKYO開催がメインになります。しかし立川や代々木を忘れることは決してありません。まだ何も決まっていないですが、天皇杯やアンダー世代の試合等で使用する可能性はあります」(手塚氏) 「今は練習場が府中市でオフィスは文京区にありますが、江東区青海のお台場エリアに集約されます。クラブ機能の効率化が進み、よりよいコンテンツやサービスを提供しやすくなることをスタッフとしても楽しみにしています。」(末次氏) かつて2009年に米国MLBのヤンキースタジアムが建て替えられた際には、客層が変化したことも話題になった。客単価が上がったことが大きな理由だが、そういった懸念についても答えてくれた。 「TOYOTA ARENA TOKYO移転で大きく観戦環境が変わりますのでチケット価格は上がると思いますが、納得していただける価値を提供することが重要だと考えています。また初めての方でも足を運びやすいように、上層席は価格を低めに設定します。それぞれの座席で最高の観戦体験を提供できるよう全力を尽くします」(手塚氏) 「Bプレミア参入の規定もありVIPルームが設置されます。もちろん富裕層もターゲットにしますが、今までの来場者の方々にとっても、観戦体験はより快適で楽しく、刺激的なものになると思っています」(末次氏)