川遊び中か 相次ぐ水の事故 「川に飛び込まない。歩いて渡らない。水遊びはひざ下で」水難学会に聞く
青山高治 キャスター 近隣の子どもたちが日ごろからよく遊んでいる川で、石をひっくり返して遊んだりとか、いつもだいたい、ひざ下ぐらいの深さという話がありましたけど、そういう慣れ親しんだ川でも油断は禁物なんでしょうね。 水難学会 斎藤秀俊 理事 慣れ親しんだ川ほど事故が起こりやすいんですね。というのが、ごうごう流れていて、いかにも危険っていうところには近づかないんですよ。やっぱり、そういう日ごろから慣れ親しんでいる、あるいはまるでプールのように見えるみたいな川、こういうところで水難事故はよく起こるんです。 小林康秀 キャスター 川も見ていて、水の流れが早いところと緩やかなところ、緩やかなところはだいじょうぶなんじゃないかなと思って入ってしまう場合もあるかと思うんですが、緩やかなところは実際、どうなんでしょうか? 水難学会 斎藤秀俊 理事 緩やかでも、少々流れが速くても、ひざ下までの水深を守っていれば、人間ね、倒れても何してもそうそう流れないんです。ですので、川の流れって見てもそんなにわからないんですよ。早いとか、ゆっくりとか、そういう流れの見た目で判断するよりも、まず深さ。とにかく、ひざ下の水深を守るということを徹底していただければ楽しく川遊びができます。 小林康秀 キャスター 判断してはいけないということなんですね。 青山高治 キャスター 斎藤さんが最初に言われた「川の水が冷たくて気持ちよさそうだ、そこに走っていって飛び込むということをしない」ってことが大事なんですね。 水難学会 斎藤秀俊 理事 そうです。とにかく、川の深さを確かめずに入るっていうのが、まず一番に事故原因になりますので注意してほしいと思います。 小林康秀 キャスター 万が一、溺れそうになってしまった場合に気をつけなければならないことをあらためてうかがいたいんですが? 水難学会 斎藤秀俊 理事 そういうときは「浮いて待て」とよく言いますけれども、“背浮き” という姿勢をとります。背浮きというのは背中を下にして水面に仰向けの姿勢で寝て浮かぶような形ですね。こうすると顔が水面に出て、鼻と口で呼吸できますので、まずそうやって呼吸を確保するようにしてください。