川遊び中か 相次ぐ水の事故 「川に飛び込まない。歩いて渡らない。水遊びはひざ下で」水難学会に聞く
■向こう岸まで歩いて渡らない ⇒ 深みにはまる可能性 それから次に、今もレポートでありましたけれども、はじめ歩いて行ったらば浅いと。このまま対岸まで行けるのではないかなと思って進んだら、あるところから急に深くなって、そこで歩きながら沈むという現象もあるんです。 小林康秀 キャスター 向こう岸まで渡ろうとしてはいけないということなんですね。 水難学会 斎藤秀俊 理事 はい、そういうことです。だから、どっちにせよ、川には思いもかけない深みがあると。それはなかなか見えないので、そう思って行動しないといけないってことになります。 小林康秀 キャスター 水遊びをする場所としてはもちろん、冷たい水に浸かっていたいっていう気持ちもわかる部分はあるかと思います。その場合、気をつけなくてはならないことはどうなんでしょうか、やっぱり、ひざ下でっていうところなんでしょうか? ■水遊びはひざ下で 水難学会 斎藤秀俊 理事 はい、そのとおりです。ひざ下の水深。ここで遊べば、何があっても危険なことっていうのがないんですね。ですから、たとえば海でも、きょうの川でも、だいたい、自分のひざ下。お子さんが遊ぶのなら、ひざ下。大人が遊ぶのだと大人のひざ下、このあたりで遊んでいただきたいと思います。 青山高治 キャスター 歩いていると急に深くなるという話がありましたけど、ひざ下を超えてくると、それを一つの判断基準とかにした方がいいんですかね? 水難学会 斎藤秀俊 理事 そのとおりです。歩いていって、たとえば、ひざ上まで来てしまったと。そしたら、ゆっくり、また戻ればいいんですね。元の岸の方に戻って、ひざ下のあたりで遊ぶというふうに心がけをしていただければいいと思います。 青山高治 キャスター こういった水のレジャーでいうと、よくライフジャケットの必要性とかいわれますが、この点に関してはいかがですか? 水難学会 斎藤秀俊 理事 ひざ下で遊んでいたのに万が一、急に深いところに入ってしまったというときに命を守るのがライフジャケットなんです。ですので、こういったひざ下の水深で遊ぶにしても、用心でライフジャケットをつけて遊ぶことをおすすめします。