維新結党後初 公明との全面対決 大きく変わる構図の背景に「大阪都構想」(大阪6区)【衆院選2024】
今回大きく構図が変わるのが、大阪、兵庫の6つの選挙区です。 公明党が長年議席を維持してきましたが、維新が初めて参戦。 ■【動画で見る】『全面対決』公明の牙城に維新が初挑戦 立憲、共産、参政も参戦 その中の1つ、大阪6区も激しい戦いとなっています。
■5人が立候補する混戦 維新と公明の駆け引きの歴史(大阪6区)
関西を舞台にした、「絶対に負けられない」者同士の戦いが、15日、始まりました。 【公明党 山口那津男前代表】「ちゃんと考え抜いていないのが、思い付きの維新の政策なんです」 【維新 吉村洋文共同代表】「クリーンな政治ときれい事言ってる公明党だって、(自民の裏金議員を)推薦してるじゃないですか」 維新結党後初めてとなる、国政での公明との全面対決。 公明が候補者を立てる関西6つの選挙区で、維新が初めて候補者を擁立しました。
選挙区の構図が一変した背景には、大阪で長年続いた地方議会での駆け引きの歴史がありました。 維新は看板政策、いわゆる「大阪都構想」の実現のため、公明に協力してもらう見返りとして、衆院選で公明の選挙区に候補者を立てませんでした。 しかし選挙の後、公明に協力姿勢が見られず…。 【大阪維新の会 橋下徹代表(当時)】「公明党にはあれだけ裏切られた。この事態に対しては、とことんいきます。僕は死ぬまで、(衆院選で)公明党の選挙区で、誰からも相手されなくても、立候補し続けることをライフワークにしてやろうと」 維新が「衆院選の小選挙区で直接対決する」と揺さぶると、公明が態度を軟化させ、住民投票が実現しました。
その後も維新は交渉の切り札として、公明の選挙区には候補者を立ててきませんでしたが…状況は一変。 都構想は住民投票で2度にわたって否決され、事実上頓挫。 さらに、維新が去年4月の統一地方選挙で、初めて大阪市議会・府議会ともに単独過半数を獲得し、維新は公明に協力を求める必要がなくなったのです。 結果、これまで無風だった大阪6区は、5人が立候補する混戦となりました。
■「子育て政策」、「介護保険料の抑制」 公明党・伊佐進一さん
公明党公認で自民党推薦の伊佐進一さん(49)。衆議院議員を4期務めた、公明党若手のエースです。 連日、伊佐さんのもとには全国各地から応援が…。 【支援者】「東京から来ました」 【公明党・前職 伊佐進一さん(49)】「東京はどちら?」 【支援者】「渋谷区から来ました」 それでも、今までにはない「焦り」を感じています。 【公明党・前職 伊佐進一さん】「地域を回っている肌実感は、依然厳しい状況が続いている。なんやかんや言っても(維新は)“横綱”。チャレンジャーの気持ちで戦わせていただく」 維新というライバルの出現に、闘志を燃やす伊佐さんが、今回特に力を入れているのは、オリジナル動画の拡散です。 【公明党・前職 伊佐進一さん】「実はこれ(候補者)を見極める、簡単な方法があります。それは、実績があるかどうかを見るんです」 若い人にも広く訴えを届けるため、ほぼ毎日動画を投稿。 伊佐さんは、厚生労働副大臣として取り組んできた「子育て政策」や「介護保険料の抑制」をさらに進めたいと訴えます。 【公明党・前職 伊佐進一さん】「子育て支援含めて若い世代の支援、手取りをなんとか増やしたいという思いでいろんな取り組みを行ってきました」 【支援者】「維新なんかぶっ飛ばせー!!