森を育て未来に水を引き継ぐために何ができるか? 小学生向けの出張授業を受けてみた!
水について知り、守ることを共に考える「水育」参加者は世界累計58万人20周年を迎えた
「水育」には、「森と水の学校」と「出張授業」の2つのプログラムがある。「森と水の学校」は、『サントリー天然水の森』で開催される自然体験プログラムであり、「出張授業」は、小学校の社会科などの単元として、担任の先生と水育講師で行う授業だ。いずれも、オンラインでも開催している。 次世代環境教育の一環であることから、現地開催の「森と水の学校」に参加できるのは、現地開催が小学3年生から6年生と、その保護者(オンラインは、小学1年生から6年生とその家族が対象)。さらに、「出張授業」は、小学4年、5年生の授業の一環(学校が応募)として行われるため、その授業のときに公開授業(授業参観)にしない限り、大人は受けられないということになる。 これは気になる。一体、どんな授業なのだろう。今回、特別に授業を体験させてもらった。
「出張授業」は、クイズや実験、水の旅のすごろくなど楽しみが満載
「出張授業」は、2006年にスタート。授業は2コマで、1コマ目は、学校の先生による授業、そして2コマ目に水育講師による授業が行われるそう。 1コマ目の授業は、水と私たちの生活について考えるための授業。「すごろく」などのオリジナル教材を使って、雨が土壌に浸透したり、川を流れて海へ行ったり海から水蒸気へ、そして雲を経て雨になるという循環=「水が地球を旅している」ことを学習し、その旅の中に人の生活もあり、自然の循環の中で水を使用させてもらっていることを学ぶ。さらに「生活の中で汚れた水を流さない工夫や水を無駄にしないための工夫」が宿題として出され、2コマ目の水育講師の授業にバトンタッチされるという構成。
2コマ目は、水は森で育まれるというところからスタート。はじめに示されたのが、冒頭でも述べた「すべての森が、水を貯えたり、きれいにしたりすることができるわけではない」という事実。それはなにが違うからなのだろう? クイズ形式で二枚の森の画像を見ながら、どちらの森なら水を育むことができるかを考え、なぜそう思うかを答えていくそう。