カーター氏、ビラップス氏ら表彰 バスケ殿堂入り式典
【AFP＝時事】2024年のバスケットボール殿堂（Basketball Hall of Fame）入り式典が13日に行われ、米プロバスケットボール（NBA）の元スター選手のビンス・カーター（Vince Carter）氏やチャウンシー・ビラップス（Chauncey Billups）氏ら13人が表彰された。 【写真】殿堂入りを果たしたビラップス氏 豪快なダンクで知られるカーター氏は、NBAで22シーズンを過ごし、オールスターゲームには8回選出された。2000年にはオールスターのダンクコンテストで優勝し、シドニー五輪では米国代表の一員として金メダルを獲得。通算では1試合平均16.7点、4.3リバウンド、3.1アシストの成績を残した。 スピーチでは、「私がバスケットボールをプレーしたのは、愛していたからだ」と述べ、「リングを追うためではなかった。自分がプレーしてきた場所を見れば分かると思うが、優勝を狙えるようなチームではなかった。それでも私が求めていたのは出場機会だった。ベテランとしてまだやれると感じていた」と語った。 ビラップス氏は2003-04シーズンにデトロイト・ピストンズ（Detroit Pistons）で優勝を果たし、ファイナル最優秀選手（MVP）に輝いた。オールスターには5回選ばれ、通算では17年のNBAキャリアで平均15.2得点、5.4アシストをマーク。現在はポートランド・トレイルブレイザーズ（Portland Trail Blazers）でヘッドコーチ（HC）を務めているが、スピーチで振り返ったのはキャリア序盤の苦しい時期のことだった。 「私は持てるすべてをバスケットボールにささげたが、それがすぐに報われたわけではなかった。集中力と謙虚さを保ち、ひたすら闘い、頑張っているうちに流れが変わった」と振り返ったビラップス氏は、「ドラフトで選ばれてから今週までの道のりは、私にとっては厳しいものだった。しかし自分のことがよく理解できたし、そのおかげで今の自分がある」と話した。 また、すでに選手として殿堂入りし、6月に86歳で死去したジェリー・ウェスト（Jerry West）氏は、ロサンゼルス・レイカーズ（Los Angeles Lakers）でのクラブ幹部としての仕事を評価され、「功労者」部門で殿堂入りした。両部門での殿堂入りは史上初となっている。 他には、NBAで活躍したマイケル・クーパー（Michael Jerome Cooper）氏とウォルター・デービス（Walter Davis）氏、ディック・バーネット（Dick Barnett）氏、ミシェル・ティムズ（Michele Timms）氏、米女子プロバスケットボール（WNBA）のシモーン・オーガスタス（Seimone Augustus）氏が選手部門で、カレッジバスケットボール指導者のボー・ライアン（Bo Ryan）氏とハーレー・レディン（Harley Redin）氏、ハイスクールバスケットボール指導者のチャールズ・スミス（Charles Smith）氏がコーチ部門で、ダグ・コリンズ（Doug Collins）氏とハーブ・サイモン（Herb Simon）氏が功労者部門で殿堂入りを果たした。【翻訳編集】 AFPBB News
