腕から感情を読み取ってゲームに反映できるOVOMIND【TGS2024】
東京ゲームショウ2024(TGS2024)のビジネスソリューションコーナーに初出展したOVOMINDのブースでは、プレーヤーの感情をゲームプレーに反映させられるスマートバンドとSDK(ソフトウエア開発キット)、アプリをセットにした「Ovomind DK1」の展示と体験デモを行っていた。 【関連画像】「Ovomind DK1」のスマートバンド 東京ゲームショウ2024のビジネスソリューションコーナーに初出展したOVOMINDのブースでは、プレーヤーの感情をゲームプレーに反映させられるスマートバンド(リストバンド型デバイス)とSDK(ソフトウエア開発キット)、アプリをセットにした「Ovomind DK1」の展示と体験デモを行っていた。 スマートバンドから呼吸と心拍数、微弱な電流を検知することで、装着している人がどのような感情を持っているのかをリアルタイムに分析し、それをゲームプレーに反映できるというものだ。SDKはUnreal Engine、Unity、Godotで利用できる。 体験デモでは、廃墟のような建物から脱出するホラーゲームをプレーした。パソコンの横に置かれたスマートフォンの画面に自分の感情がリアルタイムで表示された。 「警戒心を持っている、興奮している、楽しんでいる、リラックスしている、飽きている、不安に感じている、恐怖を感じている、いらだっているなど主に8つの感情が表示される。恐怖を感じるとストレスゲージのHPが下がり、画面が狭まって目がかすむといった映像効果が起きたり、自分の呼吸とリンクして画面に息を吐く呼吸が出たり、プレーヤーの心拍数に合わせて心臓の音がドクンドクンと鳴るといった効果を作れる。これによってよりイマーシブ(没入感のある)な体験を得られる」(担当者) スマートバンドを装着してスマホゲームをプレーすると、ほかのスマートフォンにプレーヤーがどんな気持ちでプレーしているのかをリアルタイムに表示するといったこともできる。 「ゲームに組み込んで感情に合わせてストーリーを変えることもできるが、マーケティング的な使い方をすると面白いといった意見を(ビジネスデイ)初日には色々なマーケティング担当の方からいただいた」(担当者) プレー後には、筆者の感情の動きを表したマインドマップが表示された。 マインドマップを表示するだけでなく、この感情の動きをAIなどを使って文章化できれば、より理解しやすくなるかもしれない。スマートバンドを装着するハードルは決して低くはないが、アイデア次第で面白いことができそうだ。 (文・写真/安蔵 靖志) なお、日経クロストレンドでは「東京ゲームショウ2024特設サイト」を公開中です。ぜひ、ご覧ください。 ・日経クロストレンド「東京ゲームショウ2024特設サイト」 https://xtrend.nikkei.com/sp/tgs/
安蔵 靖志