【MotoGP】ザルコ、FIMスチュワードのスペンサーらに対する態度を謝罪「プロフェッショナルではなかった」
ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)はMotoGP第4戦スペインGPで起きたインシデントへの対処を巡ってスチュワードパネルに激怒していたが、第5戦フランスGPで自らの行動を謝罪した。 【MotoGP2024 第4戦スペインGPハイライト】 ザルコはスペインGP決勝でアプリリアのアレイシ・エスパルガロと接触し、クラッシュ。FIMスチュワードは調査とヒアリングを経てお咎めなしとの裁定を下したが、ザルコはその過程に納得がいっていなかったのだ。 中でもザルコは、裁定の公平性を保つために2019年からチーフ・スチュワードを務める2度の500cc世界王者フレディー・スペンサーを「その仕事に向いていない」と批判した。 ただこうした発言を、ザルコは行き過ぎたものだったと反省しているようだ。彼にとっては母国戦となるフランスGPの木曜日。チーム側がスチュワードと話し合い、さらにザルコも自らの行ないがプロフェッショナルなものではなかったと語った。 チーム側がSNSに投稿した説明は、以下の通りだ。 「LCRのライダーであるヨハン・ザルコは、ヘレスでのインシデントを受けて、今朝スチュワードパネルとの話し合いに出席した」 「その結果はとてもポジティブなもので、両者は安全性をどう高めるか、今回のチャンピオンシップにおいて発生した全てのインシデントのレビューを話し合った」 そしてプレスカンファレンスで、ザルコは次のように語った。 「2週間が経過したことで、僕らは少し落ち着いてミーティングに臨むことができる」 「僕がプロフェッショナルではなかったのは、話し合いの場で声を荒げてしまったことだった」 「そんなことをする必要はなかったけど、クラッシュした後で何が起きたのか、ミーティングの進み方を考えると、そういったことを言う必要があった」 「でも、そういったことは僕としてもプロフェッショナルなものじゃなかった。それだけじゃなく、彼らは自由に決断を下すけど、話しているのはフレディだけだった」 「僕は様々な点でまったく同意していないと話していた。彼らは物事を研究しようとしていて、そこには色々な意図があるし、ライダーのコメントもある。だからこそちょっと複雑なんだ」 「僕は自分の気持ちを話すことができた。それは良かったし、この件について話し合えたよ」 「前回の話し合いでは、単に素晴らしい雰囲気というわけにはいかなかっただけだ。彼らはそのクラッシュについて、僕がどう思っているのかを知りたがるばかりだったからだ。僕がクラッシュについて何を言えるんだ?」 「多くは語れなかった。というのも僕は当てられた側だし、正当な方だった。だからちょっと腹が立ってしまったんだ」
Lewis Duncan