冗談じゃない!…退職金5,000万円・年金月36万円の70代“勝ち組”夫婦〈高級老人ホーム〉入居を検討→必死に止める45歳娘が抱いていた「まさかの計画」に驚愕【CFPが助言】
冗談じゃない!…ひとり娘が見せた「意外な反応」
A夫妻には、ひとり娘のCさん(45歳)がいます。Cさんは、夫妻が住むマンションから車で30分ほどの賃貸マンションに、大学受験を控えた2人の娘と暮らしています。夫は地方に単身赴任中です。 「ハワイ旅行から帰った」と連絡を受けたCさんは、お土産を受け取るため実家にやってきました。 そこでAさんから「あのな、老人ホームに入ろうと思っているんだ」と切り出され、驚くCさん。よく話を聞くと、両親が入ろうと考えている施設は高級有料老人ホームのようです。 Aさん「今度見学に行ってくるんだが、3食上げ膳据え膳で、大浴場もあるんだそうだ。それに、図書室や理美容室、カラオケ、ジムなんかもあるみたいでな。旅行を控えても退屈せずに済みそうだよ」 Cさん「毎月36万円※の生活でも十分贅沢だと思うけど、元気な人がそんな豪華なところに住んでどうするの? その施設は収入の範囲内で過ごせるんだよね?」 ※ 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」2022(令和4)年度によると、老後の最低日常生活費は月額で平均23.2万円。ゆとりある老後生活費は37.9万円となっている。 Aさん「収入の範囲内とはいかないが……不動産の人にも聞いて、母さんとも計算してみたんだが、このマンションを売れば施設の費用は賄える計算なんだ」 Cさん「……ちょっと待って、マンションを売る? 冗談じゃないわ! どうしてそんなことになったのよ! 父さんと母さんの面倒は私たちがみるから、急に老人ホームに入るとかとんでもないこと言わないで!」 その後しばらく話し合いが続きましたが、議論は平行線のままで、らちがあきません。決着がつかぬまま、その日のCさんはお土産も持たずに帰っていきました。 いつもは夫婦がなにを話しても「あっそう」というくらいで、淡泊な反応しか示さないCさん。A夫妻はそんなCさんの意外な反応に戸惑いながらも、「もう約束してしまっているしな……」と、翌日予定していた有料老人ホームの見学に向かいました。