県警ヘリ操縦士を不起訴 福島、臓器搬送中に不時着
福島県郡山市で2020年、脳死男性から摘出した移植用臓器を搬送していた県警航空隊のヘリコプターが不時着し、警察官や医師ら計7人が負傷した事故で、福島地検は3日、業務上過失傷害容疑で書類送検された操縦士の40代男性警察官を嫌疑不十分で不起訴処分とした。「証拠から過失を認定することは困難と判断した」としている。 航空隊のヘリ「あづま」が20年2月1日、同県会津若松市から移植用心臓を運ぶため福島空港に向けて飛行中、郡山市の田んぼに不時着して横転。操縦士を含め乗っていた計7人が重軽傷を負った。移植は中止となった。