「新幹線パーサー」おもてなしに密着 知られざる役割の裏側で何が… 普通車の車内販売が終了
架線が切れたことによって停電し、新幹線が動かなくなった事態を想定した訓練です。故障列車に救助列車を近づけ、渡したはしごから乗客を避難させます。「700系のぞみ」16両の座席は1323席。国内で最も大きな旅客機の2倍以上の乗客を乗せています。 一方、16両編成の新幹線で乗務員は、運転手と車掌2人、そしてパーサーの合わせて4人。緊急時の乗客の避難は乗務員同士の連携が欠かせません。 パーサー 向井未来 さん 「飛行機事故のニュースを見たとき、大人数を避難させられるのか?と不安になりましたが、乗務員がお客さまからしたら一番の頼り手だと思う。しっかりこれからも勉強しようと思いました」 向井さんは、これまでも避難誘導の研修をしていましたが、実際の車両を使った訓練は初めて。ひとりで避難ばしごを下ろすのは、考えていた以上に難しかったようです。 パーサー 向井未来 さん 「重くて難しかったです。お客さまが降りやすいようにゆるやかなはしごを作れるように工夫したいと思いました」 ― もし、本番があったらできますか? 「できます!」 乗客 「お姉さん、本当にすてきです。旅がいいものになった。優しくされたので好きになりました」 パーサー 向井未来 さん 「販売するときは親しみやすく、何かあったときにはすぐ声がかけやすいようなパーサーになりたいと思います」 山陽新幹線の車内販売はあす(3月16日)から『のぞみ・ひかり』のグリーン車のみとなります。 ◇ ◇ ◇ コメンテーター 木村雅俊 さん(中国新聞社 編集委員室 特別委員) 「仕事があんなにたくさんあるとは知らなかったですね。出張で東京方面から最終の新幹線に乗って、お弁当買えなかったときに、お弁当買って、ビール買って、対応よかったら大人買いでアイスクリームまで買っちゃいます。これが自分に対するごほうびで、そのとき、新幹線パーサーに笑顔で接してもらえるので、疲れもとれます。いい思い出ばかりです」
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