【日本株】通期の業績予想を上方修正しそうな「業績進捗率が高い株」2銘柄! AI関連のテーマ株「日東電工」、エムスリー子会社で業績好転の「シーユーシー」に注目
【日本株】上期の業績が絶好調で、下期に通期の業績予想の上方修正が期待できる「日東電工」と「シーユーシー」に注目! 【図版】第1四半期で通期計画を大幅に上方修正!上期の経常利益の進捗率は61%の「日東電工」を分析! ●生成AIの普及でニーズが伸びる「日東電工」や、 業績苦戦からの底入れ感が出てきた「シーユーシー」に注目! 2025年2~3月期決算企業は、中間決算でちょうど折り返し地点を過ぎた。中間決算でチェックしたい指標の一つが業績の進捗率だ。 業績の進捗率とは、四半期決算で発表された業績が、通期計画の何%まで達しているかを示すもの。中間決算の時点で進捗率が高ければ、下期に通期予想を上方修正し、株価が上昇する可能性が高くなる。 また、山和証券の志田憲太郎さんは「たとえ通期計画を上方修正しても、上期に上ブレた分を反映しただけで、下期を保守的に見積もっている企業もあります。こうした企業は、下期に再度上方修正する可能性が高い」と指摘する。 中間決算時点での進捗率は、通期計画に対して50%を超えているかどうかが一つの目安になる。ただし、業種によっては売上に季節的な偏りがある場合も。そこで、以下では「中間決算の経常利益の進捗率が、過去3期平均を上回っている」「通期計画は現時点で据え置き」という条件を満たす、おすすめの2銘柄をピックアップした(※株価などのデータは11月6日時点)。 一つ目の銘柄は、中間決算の進捗率が60.9%の日東電工(6988)だ。 日東電工は回路材料などを手掛ける総合材料メーカー。今期は、上期として売上高・経常利益とも過去最高に。すでに第1四半期の時点で通期計画を大幅に上方修正しており、上期の経常利益の進捗率は61%と、過去3期平均の55%や前期の上期の46%を超える。 生成AIの普及でデータセンター向けHDD回路材料の拡販が牽引しており、下期も好調が維持される見通し。通期予想は据え置きだが、これは為替予想の前提が慎重なため。下期の前提を従来の1ドル150円台から140円に大幅修正。円高リスクを考慮しても、上ブレの可能性は高い。 続いて紹介するのは、中間決算の進捗率が88.3%のシーユーシー(9158)だ。 シーユーシーは、医療従事者向けの情報サイトなどを手掛けるエムスリー(2413)の子会社で、医療機関支援や訪問看護、在宅ホスピスを手掛ける。コロナ関連業務の剥落で業績が落ち込んだが、ここへ来て明確な底入れ感が出てきた。 上期は大幅な増収増益で、成長路線への回帰をうかがわせる。経常利益の進捗率は88%と、過去3期平均の59%を大幅に上回るハイペースだが、通期予想は据え置きと、かなり保守的な姿勢だ。
ザイ編集部
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