国連施設地下のトンネル網 イスラエル軍が報道陣に公開
ガザ、パレスチナ自治区、2月13日 (AP) ― イスラエル軍は、イスラム武装組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区にある国連施設の地下に、テロ組織のトンネル網を発見したと発表した。 イスラエルはこれまでも、ハマスに協力してきたとして国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を非難してきたが、本部の地下にトンネル網が発見されたことで、国連に対するイスラエルの非難が今後更に強まることが予想される。 イスラエル軍は2月8日、ジャーナリストをガザシティの現地に案内して、トンネル内部を公開した。 ハマスの武装勢力が、UNRWA施設の地下のトンネルで活動していたという決定的な証明にはならなかったが、少なくともトンネルの一部が施設の中庭の下を通っていたことは明らかだったし、イスラエル軍は、本部がトンネルに電気を供給していたと主張している。 地下トンネルを通ってジャーナリストを案内したイスラエル軍の広報官は「20メートル上にあるのがUNRWA本部で、ここは電気室です。バッテリーも、壁の電気もここが電源で、みなさんが歩いてきたトンネルの電気もここから供給されています」と説明。 UNRWAの通信責任者は「本部には何度もきているが、地下に電源室があるとは知らなかった」と答えている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)