【高校サッカー】帝京 15大会ぶり出場&17大会ぶり勝利! OB藤倉寛監督「すごくハラハラした」
第103回全国高校サッカー選手権の開幕戦(28日、国立競技場)で、15大会ぶり出場の帝京(東京B)が京都橘(京都)を2―1で下し、初戦突破を果たした。 帝京は前半5分、左CKをDFラビーニ未蘭(3年)が頭で合わせて先制。しかし、1―0の後半33分にショートコーナーからのクロスを京都橘のMF桐原惺琉(3年)に頭で決められ、1―1に追いつかれる。それでも、すぐさま同35分に途中出場のFW宮本周征(2年)が勝ち越し弾を放ち、勝ち越しに成功した。 今年から就任した同校OBの藤倉寛監督は「すごくハラハラするゲームだった。失点した後に(監督自身が)声をかけることもできずにゲームがスタートした。ただ、今年のチームを1年間通じて、そうした時にキャプテンの砂押(大翔)を中心に(選手たちが)ピッチ内で解決していくのを見てきた。今日も試合前に『セットプレーやカウンターで失点するのも想定して、準備もしていこう』と話していた。そういった部分で、選手たちが落ち着いて反応していた」と選手の対応力をたたえた。 過去6度の優勝を誇る名門だが、17大会ぶりの選手権勝利。藤倉監督は「選手は伝統校だとか、先輩たちが築き上げてきたものを重く感じすぎず、いい緊張感の中でやってくれた。選手よりも私の方がそれ(伝統)をすごく感じながら、ここで何十勝もしている(帝京の)歴代の監督とか、優勝している経験は図りしれないと思った」と語った。 帝京は31日の2回戦で、金沢学院大附(石川)vs 鹿児島城西(鹿児島)の勝者と対戦する。
東スポWEB