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神田真人前財務官「日本経済の立ち位置高まっていく」、投資先としての魅力向上必要と強調

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産経新聞

イベントで講演する神田眞人内閣官房参与＝10日午後、東京都千代田区（根本和哉撮影）

前財務官の神田真人内閣官房参与は10日、東京都内で開かれたブルームバーグ主催のイベントで講演し「日本経済の立ち位置はさらに高まっていく」との考えを示した。この機会を逃すことなく成長につなげるために、日本の投資先としての魅力を高める必要があると指摘。また、世界的に不安定化している金融市場について、引き続き警戒が必要との認識も示した。 神田氏は、日本経済は30年間続いた停滞から脱却する兆しが見えているとの認識を示した。産業を育成して輸出分野を多角化したり、本来は倒産してもおかしくないのに異次元の金融緩和の下で生き延びている「ゾンビ企業」から成長産業へと人材の移動を促進したりする必要があると指摘。「日本を魅力的な投資先にしていく必要がある」と述べた。 神田氏はその一方で、ウクライナ危機に端を発した世界的インフレの進行などが原因で金融市場は不安定な状態にあるとも強調。引き続き高い緊張感を持って対応に当たることが重要だとし「政策決定者は自己満足に陥ってはならず、中長期的な課題に取り組まねばならない」と述べた。

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