「本当に痺れた…」坂本勇人が気迫ヘッスラ連発 崖っぷちから巨人反撃、ファン盛り上がる「これは2012再現するしかない!!」
◇19日 「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ第4戦 巨人4―1DeNA(東京ドーム) クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦から3連敗を喫していた巨人が崖っぷちで踏みとどまった。機動力や小技を絡めた今季の攻撃を取り戻し、セ・リーグ優勝のアドバンテージを含めて2勝3敗に。過去にもCSファイナルステージで3連敗からの3連勝で日本シリーズ進出を決めたことがあり、起死回生の勝利で流れを引き寄せつつある。 1―1の同点で迎えた7回、1死から左前打で出塁した坂本が、続く中山の左前打で一気に三塁へのヘッドスライディングで進塁。岸田のスクイズで坂本が2度目のヘッドスライディングでタッチをかいくぐって勝ち越し点を奪うと、本塁付近で迎えた長野とハイタッチを交わした。ベテランの気迫あふれるプレーで勢いづいた巨人は、この後にも2点を追加して勝利を引き寄せた。 反撃ののろしを上げたセ・リーグ王者に、X(旧ツイッター)では「本当に痺れた…」「ジャイアンツファンが見たかった瞬間」「やっぱり巨人は坂本のチーム」「ホームインした後のサカチョータッチもたまらん」「今日は阿部監督の采配が冴えてた。特に7回の継投、流れを完全に持っていった」「これは2012再現するしかない!!」と盛り上がった。 過去に巨人が絶体絶命からの大逆転を果たした例は、2012年のCSファイナルステージがある。高木守道監督が率いていたレギュラーシーズン2位の中日に3連敗を喫したが、第4戦から3連勝して、日本シリーズに進出。その勢いのままパ・リーグのCSを勝ち上がった日本ハムを4勝2敗で下して、日本一に輝いた。阿部慎之助監督は当時の主砲だった。また、巨人が過去にリーグ優勝しながらもCSで敗れた07年と14年は、いずれも1勝もできずストレート負けを喫しており、今日の勝利で嫌な流れを断ち切った形となった。 巨人は日本シリーズでも大逆転劇と縁がある。1958年には先に3連勝したが、西鉄のエース・稲尾和久の「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれる4連投4連勝の快投の前に最後は屈した。逆に、89年には近鉄に3連敗して崖っぷちに追い詰められたが、メディアが報じた「巨人は(同年パ・リーグで最下位の)ロッテより弱い」発言で奮起して4連勝。逆転日本一に輝いた。
中日スポーツ