【九州場所】尊富士は10勝にも満足せず「早く三役に上がりたい」
存在感を示した。大相撲九州場所千秋楽(24日、福岡国際センター)、3月の春場所で新入幕優勝の幕内尊富士(25=伊勢ヶ浜)が幕内玉鷲(40=片男波)を突き落として10勝目(5敗)を挙げた。 その春場所以来、幕内で15日間を戦い抜いた取組後は「疲れました。(福岡に)乗り込んできた時は暖かくて、気温の変化と疲労で少し体調を崩す時もあったけど、千秋楽まで出られたのが良かった。2ケタ勝利? そんなので満足したくない。部屋に横綱(照ノ富士)がいる限りは、そこ(横綱)が目標なので。10勝したからといって、勝ち越しとそんなに変わらない」と総括した。 春場所中に右足首を負傷して十両に転落したが、今場所から幕内復帰。尊富士が慕う兄弟子の照ノ富士は、今場所両ヒザのケガと糖尿病の影響で全休していた。 尊富士は「自分に足りない部分を伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)と横綱(照ノ富士)が教えてくれるから、まだ成長できる。入門してから、横綱から『どの地位で相撲を取りたい』と言われてきて、早く三役に上がりたい。また一から来年以降、準備していきたい」と気持ちを引き締めた。
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