プロでも観たかった…“甲子園のスター”だった天才投手(2)ドラフト指名漏れからの“逆襲”は
第106回全国高等学校野球選手権大会は、京都国際(京都)の初優勝で幕を閉じた。今夏も、数多くの高校球児が聖地で躍動。中には、一躍プロ注目選手に名を上げた逸材も現れた。一方で、過去には夏の甲子園で華々しい活躍を見せるも、プロの世界に進まなかった選手も少なくない。ここでは、プロ入りしなかった天才投手を紹介したい。
中川諒(成田)
2010年夏の甲子園で、エースとして成田高を58年ぶりのベスト4に導いた中川諒。華々しい活躍を見せたが、プロ入りは叶わなかった。 成田高を20年ぶりの夏の甲子園出場に導いた中川。甲子園初戦では西川遥輝(現ヤクルト)を擁する強豪・智弁和歌山を相手に14奪三振1失点完投勝利を記録。続く2回戦・八戸工大一戦も10奪三振2失点完投と好投を披露した。 3回戦、準々決勝でも完投勝利を記録。準決勝・東海大相模戦は11失点を許したが、最後までマウンドを死守。キレのあるストレートを武器に奪三振を量産し、甲子園のファンを沸かせた。 その後、プロ志望届を提出したが、ドラフト指名の吉報は届かず、高校卒業後はJX-ENEOS(現:ENEOS)に進んだ。 しかし、入社後は思うような活躍ができず、第一線からは退くこととなった。
ベースボールチャンネル編集部