チェンジコートで着席禁止に、ダブルスで新ルール導入<男子テニス>
ムチュア・マドリッド・オープン
男子プロテニス協会のATPは28日に公式サイトを更新。30日に開幕するムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)のダブルスで試験的に導入される新ルールの詳細を掲載した。 【独自ルール 主審も把握できず珍事】 今回の新ルールの導入に際し、ダブルス世界ランク7位でATP選手評議会のメンバーであるW・クールホフ(オランダ)は「(新ルールの導入で)観戦が楽しくなり、より面白くなるだろう。それが僕たちが作ろうとしているものであり、観客をより楽しませ、観客を魅了するためのものだ」とコメントを発表した。 【試験導入される新ルール】 ・試合のスケジュールを調整。ダブルスは大会2週目となる4月30日から5月4日の日程で開催される。 ・シングルスランキングでエントリーする選手の枠が最大16枠(32枠中)用意され、シングルストップ選手とダブルストップ選手の試合が増えるようになる。 ・ショットクロックを短縮し、プレーのペースを加速させる。4ショットより短いラリーでは、ポイント間の時間が15秒に短縮される(4ショット以上は25秒)。 ・試合中の休憩時間を最小限に抑える。セット中のチェンジコートはゲーム終了から60秒、セット間は90秒。 ・各セットの最初のチェンジコートでは、着席に加えドリンク休憩もなし。セット中のチェンジコートでの着席は禁止され、選手はセット間のみ座ることが許可される。 ・プレー中の観客移動が自由になる。 これらのルールはATP選手評議会のメンバーや選手理事会のメンバー、トーナメントディレクターなどの関係者、ファン、放送局などの意見を取り入れ作成された。 新ルールはムチュア・マドリッド・オープンで試験導入が始まり、今季一部の大会で実施されていく。
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