20歳・岡慎之助、NHK杯初制覇 初の五輪代表に決定 27歳萱和磨も2位で2度目五輪 体操男子
◆体操 ▽パリ五輪代表最終選考会兼NHK杯 最終日(19日・高崎アリーナ) 男子決勝は4月の全日本(予選、決勝)、と予選の得点を持ち越して、個人総合で争われ、20歳の岡慎之助(徳洲会)が合計342・727点で初優勝。初の五輪出場も決めた。 岡は、水鳥寿思・強化本部長もかねてから「基礎的な体操の正しい動きをこなし、一つ一つが美しくさらに全てのレベルが高い。覚醒すれば、個人総合で金メダル争いするポテンシャルはあると思っている」と期待を寄せてきた才能の持ち主。2004年アテネ五輪団体金メダリストで、所属の米田功監督(46)は岡の潜在能力を高級車に例えて高性能の「フェラーリ」と評する。 2019年世界ジュニア2冠の実績を持ちながらも、21年東京五輪の選考会は手首痛の影響で、全日本60位の予選落ち。さらに22年は世界選手権の代表に有力視されながら、全日本の跳馬で右膝の前十字じん帯を完全断裂し全治8か月を大けがを負った。今大会も腰痛を抱えながらと、度重ねるけがに苦しめられたが、何度も乗り越え、ついに五輪代表の座をつかんだ。 21年東京五輪団体銀メダルメンバーの萱和磨(セントラルスポーツ)が合計341・426点で2位。2大会の五輪切符を手にした。 今大会の上位2人は自動決定。なお、21年東京五輪2冠の橋本大輝(セントラルスポーツ)はすでに内定を得ている。今大会は右手中指を負傷し、棄権した。 残り2人はチーム貢献度から選出される。
報知新聞社