横浜名物シウマイの崎陽軒は、なぜ「崎陽軒」なのか?
ふたを開けると、どこか懐かしい香りも感じられる、少し豪華な幕の内弁当です。とんかつ、海老フライ、鶏の唐揚げという3種類の揚げ物が入っていて、小さいころ、親が冠婚葬祭や会合などに出席したあと、こんな感じのお弁当をぶら下げて、家に帰ってきた風景が思い起こされました。もちろん、ひと口サイズの「昔ながらのシウマイ」が3個入っていて、崎陽軒らしい幕の内となっています。
崎陽軒が創業した明治41(1908)年は、横浜線(東神奈川~八王子間)が開業した年でもあります。横浜線は、上州や多摩などで生産された生糸を横浜港へ運ぶ目的で作られ、去年(2023年)には開業115年を迎えました。いまでは、神奈川・東京の地域の足として、日中を中心に快速列車が運行されるほか、根岸線の桜木町・磯子・大船まで乗り入れる列車もあります。
ライター望月の駅弁膝栗毛 「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介! 著者:望月崇史昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。 駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/