小池知事定例会見5月19日(全文1)東京の緑を総量をこれ以上減らさない
東京都の小池百合子知事が19日午後2時から定例会見を行った。 【中継録画】東京都・小池百合子知事が定例会見
都市づくりのグランドデザインと素案を公表
NHK:小池知事、よろしくお願いします。 小池:はい。皆さん、こんにちは。今日はまず3点、私のほうからご報告をさせていただきます。そしてそのあと幹事社のほうにお任せ、お返しする予定となっております。まずは都市づくりのグランドデザインと、この素案を公表いたしますのでお知らせをいたします。この都市づくりのグランドデザインでございますが、去年の東京都都市計画審議会、都計審の答申を踏まえたものでございまして、これは2040年代の目指すべき東京の姿、その実現に向けた都市づくりの基本的な方策を示す計画でございます。 それで2040年代というのは、東京は高齢化率が約3割に達します。これは世界の都市がどこも経験したことのない少子高齢人口減少社会を迎えるということを意味します。またインフラ面におきましては三環状道路の外環ですね。そしてリニア中央新幹線の東京-大阪間の開業。さらには羽田空港の機能強化ということで、国内外に人や物が広域にわたって円滑に活動、移動するようになるということが見込まれます。 それから自動運転技術ということも、そのころになりますとかなり実用化もされる可能性があります。という、このように幅広い分野の技術革新、それから人々の価値観、ライフスタイルそのもの、こういったものもかなり変わってきているのではないかということが想定されるわけでございます。 よって、こうした社会の変化を見据えまして東京の都市構造について交流・連携・挑戦の都市構造を目指すと。このようにうたい上げたく存じます。高密な鉄道ネットワーク、三環状道路、空港・港湾機能などのインフラを充実する、そしてまた最大限に活用する。広域的に日本の各地や海外と自由自在な移動、そしてその交流を支えてイノベーションと源泉となります挑戦の場の創出につなげていきたいと考えております。また区部と多摩のこの2つの広域拠点でありますけれども、東京圏の活力を牽引いたしまして持続的に発展する、そういった高度成熟都市を実現してまいりたいというのがこの中に入っております。 策定に当たりましては大きく次の4つのポイントを基本的な考えといたしておりますが、1つ目ですが、東京2020大会を日本に新たな成熟をもたらすチャンスと捉えまして、超高齢化そしてまた人口減少などの課題も強みに変えていく。高度成熟都市の実現を目指すというのが1点目でございます。