エキセボ地域帰属を巡る争い 南米のベネズエラとガイアナ
カラカス、ベネズエラ、4月4日 (AP) ― 南米ベネズエラのマドゥロ大統領は4月3日、首都カラカスの立法院で、隣国ガイアナのエセキボ地域をベネズエラ領に組み入れる法的枠組みを確立する法案に署名した。 両国は、石油などの地下資源が豊富な同地区の帰属を巡って、長年争っている。 ベネズエラは、19世紀の終わりに現在の国境が画定された際に、エキセボ地域は盗まれたと主張している。 立法院で行われた式典でマドゥロ大統領は、この法律によってベネズエラは国際的な場で、自国の主張を守ることができるようになると述べた。 一方のガイアナは、ベネズエラ政府が制定した新法、協議による住民投票、その他の行動を併合への一歩とみなしている。 ベネズエラは長年、ガイアナの面積の約3分の2を占めるミネラル豊富なエセキボ地域の領有権を主張してきた。 これに対してガイアナは、1899年の国際境界委員会が国境画定に決着をつけたと反論している。 しかし、ベネズエラはこの画定に不備があったとして、60年以上無効を主張してきた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)