「許すもんか! 妻と子供がいるだと!」婚約想定の「彼」の父親から聞かされた驚愕の事実...それは、彼が子持ちの「既婚者」ということ。 傷心のまま実家へ帰った私をさらに絶望させたその「既婚者」からの言葉に衝撃が走る...
院長から、濱崎さんの奥さんの連絡先を聞いて、泣きながら奥さんにも事実確認をした。奥さんからは「あなた、騙されていたのね」と言われ、幸い不倫だと責められることはなかったそう。 だが、彼との幸せな結婚生活を思い描いていた鈴木さんは、深く傷ついた。「許すもんか!妻も子供もいるなんて聞いてない..家も家具も一緒に探しにいったじゃない! 時間を返して!」 「大学時代の友達の中にはすでに結婚、子供がいる人もちらほらいました。だんだん友達同士の会話も家庭や子育ての話になっていく中、私はこんなことになってしまって……」 傷心の鈴木さんは、何もかも嫌になってしまった。クリニックでの仕事は当然続けられるわけもなく退職し、そのまま東北の実家に帰った。2010年の春だった。地元の友人とも再会したが、そこでもさらに、落ち込んでしまった。 「地元の友達のほとんどがすでに子持ちだったんです。クラス会にも参加しましたが、多くの子供達が一緒に参加していて。もう、いたたまれなくなりました……」 自分も早く結婚したい! そう思いながら仕事をしていた鈴木さん。 しかしこの後、鈴木さんの婚活にさらなる悲劇が訪れる。 その悲劇とは? そして、鈴木さんの婚活の行方は? 続くトラブルは、★後編★にてご説明する。 PHOTO:Getty Images 取材/文 山村真子