ドジャースからFAとなったウォーカー・ビューラー（MLB Advanced Media）

　今オフのFA市場はフアン・ソトを筆頭に、アレックス・ブレグマンやコービン・バーンズといったスターのFA選手の去就で話題が持ちきりだ。しかし、FAの選手の中には今季の不振や故障によって注目を集めていないものの、活躍の可能性が十分にある選手も多くいる。MLB公式サイトは隠れた人気銘柄となりそうなFA選手5人を紹介した。 　5人の内の1人には、ドジャースからFAとなったウォーカー・ビューラーもいた。トミー・ジョン手術からの復帰を目指した今季のビューラーだったが、かつてのエースのパフォーマンスを取り戻せず。16先発で防御率5.38と低迷した。しかし、プレーオフでは徐々に復調を見せ、ワールドシリーズでは胴上げ投手になった。ビューラーは来季は短期契約でエース級の実力に戻ったことを証明し、再びFA市場に出て大型契約を狙う可能性が高い。 　また、パドレスからFAとなった遊撃手の金河成（キム・ハソン）も名を連ねた。キムは今季、右肩の故障と打撃不振に苦しんだ。MLB通算でも打率.242、OPS.706と打力はそこまで高くない。しかし、キムが注目を集める理由は、高い守備力にある。キムは4シーズンで通算bWAR15.3を記録し、17本塁打と打力でも存在感を残した2023シーズンはbWAR5.9と一流の数字だった。キムもビューラー同様に短期の契約で出直しを図ると見られ、遊撃手の中ではFA市場のNo.1遊撃手であるウィリー・アダメスに次ぐ人気を博しそうだ。 　その他にはトミー・ジョン手術からのリハビリ中のシェーン・ビーバー（ガーディアンズからFA）、グレイバー・トーレス（ヤンキースからFA）、タイラー・オニール（レッドソックスからFA）の名前が挙がった。