小中学校の給食費無償化へ 10月から半年間 和歌山県みなべ町
和歌山県みなべ町は、子育て世帯の経済的負担を減らすため、10月から来年3月までの半年間、小中学校の給食費を無償化する方針を明らかにした。3日開会の町議会9月定例会で、今回の無償化を「特例」として盛り込んだ学校給食費の管理に関する条例案を提出する。 【学校給食無償化へ自治体支援 今秋から和歌山県、知事「本来は国がやるべき」の記事はこちら】 学校給食費の無償化については、県が10月から来年3月まで、無償化を実施する市町村の給食費の半額を補助するとしており、7月にその「交付要綱」が示されたことから、同町でも県の補助を活用して実施する方針を固めた。来年4月以降については、県の動向を見て検討する。 町教育委員会教育学習課によると、町内の小中学生は5月1日時点で838人いる。このうち、町外の学校に通っている子どもやアレルギーなどで弁当を持参する子どもなどは対象外のため、給食費無償化の対象は約700人になる見通し。10月から来年3月までの半年間の給食費は2177万4千円を見込んでおり、このうち半額の1088万7千円を町が負担する。 学校給食費は現在、小学生が1食につき270円、中学生は300円の保護者負担がある。
紀伊民報