「膝の上に座りたくない」と断った少女とサンタさんの会話が話題に!
クリスマスが近くなると、アメリカではショッピングモールなどにサンタクロースがやってきて、子どもたちと記念撮影をしてくれることも。そんな中、先日アメリカに暮らすある女性が投稿した動画が、「コンセント(同意を得ること)について大切なことを伝えている」として注目を集めています。 【動画】膝の上には座らない!アドリーちゃんとサンタクロースのやりとりが話題
サンタ相手でも「ノー」と言う大切さ
先日、米マイアミにあるリッツ・カールトン・キービスケーンを訪問したケイティ・ラブさんは、3歳の娘アドリーちゃんとサンタクロースとの会話を撮影した動画をTikTokに投稿。 160万回以上再生されている話題の動画では、サンタがアドリーちゃんに自分の膝の上に座りたいかどうか尋ねたところ、彼女がはっきりと「ノー」と答えたとサンタが話しています。そしてサンタは、自分の気持ちを伝えることができ、自分が快適だと思う距離感を理解しているアドリーちゃんを称賛しました。 「彼女には、自分の体は自分のもので、コントロールするのも自分なのだと伝えました。私の膝の上に座りたいか聞いたら、彼女は『嫌だ』と答えたんです。自分自身で立つことを選択しました。たとえサンタクロースだとしても『膝の上に座りたいか? 』と聞かれて、嫌なら嫌だと言えるべきなんです」
自分の体や意志は自分のもの
<TODAY>のインタビューでケイティさんは、サンタが言った大切なメッセージを記録するために、もう一度話してくれるように頼んだと振り返っています。彼女と夫のアーロン・マーティンさんは家庭内でも、両親を含め、ハグやキスも受け入れたくないときはノーと言って良いものだと娘に教えていると言います。 「アドリーは、ハグやキスをするのはいつでも自分の選択であり、代わりにハイタッチをしてもいいのだと知っています。私たちは、彼女にどんなボディタッチでも強要はしないのです。私たちが子どもの頃は、『礼儀正しくしなさい。サンタさんの膝の上に座りなさい』と言わていましたが、娘にはそんなことはさせたくありません」 このサンタとアドリーちゃんの動画には、彼女と同様に膝に座るのが嫌だったというコメントも多く寄せられ、2人の対応に称賛の声が上がりました。 ・涙がでたよ。触れられるのが不快だったのに家族からもプレッシャーがかけられた私にとって、本当にうれしい動画 ・私の娘もサンタさんの膝に座らなかったことがある。子どもの声がリスペクトされているのを見るのが大好きです また、アドリーちゃんがぎこちなさそうに見えるといったコメントに対しては、同インタビューでケイティさんがその理由を明かしています。 「理由の一つとして言えるのは、彼女はちょうど紫色の自転車がほしいとサンタさんに伝えたところだったのですが、膝の上に乗らなかったら自転車を手に入れられないのではないかと心配していたことに関係していると思います」 「だけど彼が彼女の反応を再確認し、ノーと言っても大丈夫だと彼女に告げると、彼女が笑顔になり始めたのがわかります」 この動画に写る“牧師サンタ”ことスティーブ・ランツさんは、自分がSNSで話題になっているのを知り、驚いたそう。そして2児の父親でもあるスティーブさんも、ケイティさんと同じく、子どもたちに自分の体やバウンダリー(心の境界線)を大切にするよう教えているのだと言います。 「6歳の娘と10歳の息子がいますが、幼い頃から自分の体をコントロールするのは自分自身だということを伝えています。娘には『ハグしてほしい?』と聞くこともあります。もし娘が『いいえ』と言ったら、それを尊重します。 強制は絶対しないし、もう一回尋ねるようなこともしないのです」