美食ライターが通う、寛げてお土産も楽しみな京都の4つの和菓子店。
茶ろん たわらや ●京都市上京区寺之内通小川西入ル宝鏡院東町592 TEL.075・411・0114 営業時間:10時~16時 火曜休
[四条烏丸]大極殿本舗(だいごくでんほんぽ) 高倉本店
名物・琥珀流しを買い物帰りにゆっくりと。
1885(明治18)年にカステラを看板菓子として創業。 その地に立つ本店の奥に5年前、誕生した甘味処だ。春庭良(カステラ)や、その技法や生地を使った銘菓・大極殿、花背とともに知られるのが、甘味の琥珀流し。 角切り寒天の食感が苦手という女将の芝田泰代さんが考案したもので、固まるぎりぎりの柔らかさに仕上げた寒天の喉ごしのよさと、毎月替わる蜜の味、それが織りなす美しさが身上だ。大粒の丹波大納言小豆をふっくら炊いた善哉も隠れた名品。 「本店は席間がゆったり。街中にありながら、六角店のように行列しないので、買い物帰りの憩いの場。本店限定の琥珀流しもあります」
大極殿本舗 高倉本店 ●京都市中京区高倉通四条上ル帯屋町590 TEL.075・221・3533 営業時間:喫茶10時~17時 水曜休
[今出川]虎屋菓寮(とらやかりょう) 京都一条店
庭を眺め、古を思いながら上品な甘味を。
京都御所の西側、1628(寛永5)年に土地を買い足した証文が残るという、その場所に菓寮はある。 季節の生菓子やお汁粉は、ほかの『虎屋菓寮』でも楽しめるが、江戸時代から残る蔵がある庭を眺めつつ口にすると、味わいもひとしお。 希少な白小豆を使った和三盆糖仕立ての汁粉は、甘く、とろりとした汁の中に風味のいい白小豆がたっぷり。近くにある『本田味噌本店』の白味噌を使った小形羊羹は、京都だけのお楽しみ。 「〝ここから菓子の御用を達していたのだなぁ〞と、甘味を口にしながら、ふと思います。京都や菓子に関する本が自由に読めるのもいい」
虎屋菓寮 京都一条店 ●京都市上京区一条通烏丸西入ル広橋殿町400 TEL.075・441・3113 営業時間:10時~17時30分LO 毎月最終月曜休(祝日の場合は営業)