DOWAメタルマイン、秋田製錬を完全子会社化。住友金属鉱山から株式譲受
DOWAホールディングスと住友金属鉱山は17日、住友金属鉱山が保有する秋田製錬の全株式(持株比率14%)をDOWA子会社のDOWAメタルマインが譲り受けることで合意したと発表した。株式譲渡は2024年3月29日を予定。秋田製錬はDOWAメタルマインの完全子会社となる。住友金属鉱山が秋田製錬との間で締結している製錬委託契約は24年3月末で終了する。 秋田製錬は、年間22万トンの生産能力を持つ国内最大の亜鉛製錬所。DOWAメタルマインの製錬事業における中核拠点の一つで、DOWAホールディングスは秋田製錬をDOWAメタルマインの完全子会社とすることで、同社グループ各社との連携を一層強化し、亜鉛事業のさらなる拡大と亜鉛の安定供給および国際競争力の強化につなげる。 住友金属鉱山は同社100%子会社の四阪製錬所(愛媛県)で租酸化亜鉛を、秋田製錬への亜鉛精鉱製錬委託によって電気亜鉛などを生産してきたが、同社が長期ビジョンで掲げる「世界の非鉄リーダー」の実現に向けて重点分野に経営資源を集中するため、今回の製錬委託契約の終了を決めた。なお、四阪製錬所での租酸化亜鉛事業は従来通り継続する。