酒造り 無形文化遺産に
ユネスコ国連教育科学文化機関の評価機関は、日本酒や本格焼酎などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録するよう勧告しました。 これは文化庁が5日発表したもので、12月2日から7日にパラグアイで開かれるユネスコ政府間委員会で正式決定される見通しです。 日本酒や本格焼酎などの「伝統的酒造り」が無形文化遺産に登録されれば国内で23件目となります。伝統的酒造りは、カビの一種であるこうじ菌を使い、コメなどの原料を発酵させる日本古来の技術で、複数の発酵を同じ容器の中で同時に進める世界でも珍しい製法です。 伝統的酒造りは国内各地に広がっていて、輸出の拡大や地域活性化への期待が高まりそうです。阿部文部科学大臣は5日の記者会見で「伝統的酒造りはわが国の大切な文化だ。今回の勧告は大変喜ばしい」と述べ、正式登録に向けて「引き続き最善を尽くしたい」と意気込みました。 日本の酒造りが世界に評価されたことを受けて栃木県酒造組合の島田嘉紀会長は「酒の魅力を世界に発信していきたい」期待を寄せました。
とちぎテレビ