友人が「ぼったくりバー」に引っ掛かり、怖いです…。見分け方と被害に遭ったときの対処法を教えてください
飲食をした後に一般的ではない法外な料金を請求する「ぼったくりバー」の被害が後を絶たない状況です。料金が適正ではないと支払いを拒めば、脅迫や監禁といったトラブルに発展するケースも有り得ます。 本記事では、ぼったくりバーの見分け方や被害に遭ったときの対処法を解説します。ぼったくりバーの特徴を正しく把握しておけば、被害に遭うことを事前に防ぐことが可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
ぼったくりバーとは?
ぼったくりバーの「ぼったくり」とは、価値に見合わない料金を取ることを意味します。つまり、ぼったくりバーでは「数杯飲んだだけで数万円~数十万円もの料金を請求される」など、一般常識とはかけ離れた料金を請求されるトラブルが起こり得るのです。 ぼったくりバーのほとんどが「キャッチ」と呼ばれる客引きが「〇〇円で飲み放題」などと勧誘し、店まで連れていくスタイルです。なお、近年はバーに限らず居酒屋でもぼったくりが行われていると認識してよいでしょう。 キャッチに連れてこられたバーや居酒屋がこの後に紹介する「ぼったくりバーを見分ける方法」の特徴に該当する場合は、入らないようにする、または入ったとしても早々に出ることを心がけてください。 法外な料金を請求されてキャッチの説明とは異なると主張しても「そのような案内はしていない」「説明した料金に関する証拠がない」と反論されるだけで、支払いから逃れられません。 複数の店員に取り囲まれる、クレジットカードを没収される、コンビニのATMまで連れていかれて現金の引き出しをさせられる、本人確認書類をコピーされるなど、脅迫まがいともいえる方法で支払いをさせようとします。
ぼったくりバーを見分ける方法
ぼったくりバーの被害に遭わないためには、事前に見分け方を把握しておくことが重要です。特にお酒に酔っていて判断力が低下しているときこそ、被害に遭いやすいので注意しましょう。ぼったくりバーを見分ける方法は以下のとおりです。 ●店名の表示がない ●店内が暗くて清潔感がない ●料金が分からない ●店員のサービスがよくない 特徴別に内容を説明します。 ■店名の表示がない ぼったくりバーによくある特徴の一つは、看板や店のドアなどに店名が表示されていないことです。ビルにある店の場合、店名一覧に以前の店舗名がそのまま残されているケースも有り得ます。店の名前がよく分からない、確認できない場合は、ぼったくりバーであると怪しんでよいでしょう。 ■店内が暗くて清潔感がない ぼったくりバーは飲食店であるにも関わらず、清潔感がなく、店内の照明が異様に暗い傾向です。物や書類が片付けられていない、掃除が行き届いていない、おしゃれさや雰囲気の良さを演出するための暗さではない様子が目につきやすいでしょう。 ■料金が分からない メニュー表がない、メニュー表はあっても料理や飲み物の値段が記載されていないことも、ぼったくりバーの特徴です。また、メニュー表には記載されていない、サービス料やお通し代、氷代といった名目で数万円~数十万円もの法外な料金を請求される場合もあります。 ■店員のサービスが良くない 店員のサービスや態度が悪く、一般的な居酒屋やレストランレベル以下であることも、ぼったくりバーの特徴といえます。ぼったくりバーは「客からお金をぼったくること」だけを考えており、客をもてなす意識は一切ありません。深夜や早朝でないにも関わらず、他に客がいないこともありがちです。