<七夕の国>“東京都庁”の上部消失でパニックに…驚愕の展開に視聴者「ヤバすぎ」「恐怖」
細田佳央太が主演を務めるドラマ「七夕の国」の第6、7話が7月18日に配信された。物語は中盤を迎え、触れたものをエグる黒い球体を作り出すナン丸(細田)と頼之(山田孝之)の力の恐ろしさをさらに実感することになり、SNS上ではさまざまな反響が寄せられている。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】驚愕…!東京都庁を“巨大な球体”が襲う ■謎の超能力を持つ平凡な大学生が主人公のミステリー 同作は、「寄生獣」で知られる漫画家・岩明均による同名コミックを実写化。物に触れずに小さな穴を開けるという役に立たない“超能力”を持つ大学生・南丸洋二(通称:ナン丸)を主人公に、不気味な超常ミステリーの物語が繰り広げられる。 主人公・ナン丸を細田が演じるほか、ナン丸が訪れる里で暮らす東丸幸子を藤野涼子、幸子が恐れる兄・東丸高志を上杉柊平、ナン丸と共に謎を追う大学の助教授・江見早百合を木竜麻生、ナン丸が通う大学の教授で失踪してしまう丸神正美を三上博史、多くの謎を持つ丸神頼之を山田が扮(ふん)する。 ■ナン丸は不思議な能力が原因で起きた幸子家族の悲劇を知る ナン丸の超能力は、東北地方にある“丸神の里”と呼ばれる町の一族に代々伝わってきたものだった。その能力を持つ者が生み出した黒い球体は、触れたものを同じ体積分だけエグり、消し去ってしまう。 高志によって能力を引き出されたナン丸だったが、第6話ではその力を幸子が快く思っていない理由が明かされることに。 幸子の母は丸神一族の分家に生まれ、本家の頼之のことが好きだったが、しきたりによって結ばれることはなかった。そのしきたりに沿って婿入りした幸子の父は、高志の能力を開花させることに躍起になるが、高志は本家の頼之の下で修業することに。そこで確執が生まれ、高志はその憎しみから幸子の背中に球体をぶつけて傷を負わせていた。幸子いわく「いびつ」になった家族は、やがて高志が球体をぶつけてできた傷が元で父が亡くなり、その責任を感じた母は命を絶った。そして同じころ、里を守る神官だった頼之も里から姿を消した。 丸神の里で崇められる不思議な能力によって生まれた悲劇。ナン丸が再び己の力の使い方を考えるようになる中、球体を生み出せる「手がとどく者」だけでなく、「窓をひらく者」でもあると分かる。それは頼之と同じだった。 ■頼之が東京で騒ぎを起こす目的とは? その一方で、里を離れて東京で先生と呼ばれる人物に雇われて人を消す仕事を請け負っている頼之が、目的を高志に語る場面があった。 「俺には許せないヤツがいる。人の心に土足で踏み込み、散々もてあそんだ揚げ句、今度は知らん顔だ。俺がこうしてあがくことで世の中は騒ぐ。それでもヤツは知らん顔だ。つまり何があってもヤツは来ないだろう。だからもう祭りなんて意味ないってことを証明したい」。 会話中の「祭り」とは、丸神教授を捜す江見らも調べている七夕祭りのことだろう。だが、「ヤツ」とは誰なのか。新たな謎にゾクッとしていると、頼之の“あがき”が東京の町へと向かった。 第7話冒頭で、頼之が生み出した巨大な黒い球体が東京の空を漂い、やがて破裂すると東京都庁の上部を消し去った。それを見た人々がテロではないかとパニックになり、政府が緊急事態宣言を発令する。 ■恐怖の能力を持ったナン丸と頼之はどこへ向かうのか 「もう少しだ。悪夢を終わらせる」とつぶやいた頼之。第6話で幸子の語りによる回想シーンでは、まだ「普通の人っぽい」姿から、時がたつに連れて変わっていくのも描かれた。第4話で披露した現在の宇宙人のような、怪物のような顔は、能力を使うたびに変化をしていったようだ。 ナン丸も能力が開花するとともに額に赤いできものができたが、第7話では小さいながらも頼之らの額にあるものに変化した。 謎の先にあるものはまだまだ見えないが、ナン丸と頼之が持つ力の恐ろしさは存分に感じさせられた。ナン丸は拉致されたジャーナリスト志望の後輩・亜紀(鳴海唯)を救い出す時、能力を活用した。へたすれば人を傷つけてしまう力を持つことに恐怖を覚え、大きなショックを受けるナン丸。その力で人をたやすく傷つけてしまっている頼之。実に対照的な2人の姿だった。 SNS上には「あの能力思ってたよりヤバすぎない?」「ナン丸くんも能力の危険性をようやく認識したようで…」「エグられる恐怖と侵食される世界とか面白過ぎるわ」とナン丸たちの能力への感想がありつつ、「どんどん話が謎な方向に進んでいく」「早く続きが見たい」「大きく動き出した」「盛り上がりが凄まじい」など、期待が膨らんでいる視聴者の声が上がっている。 「七夕の国」(全10話)は、ディズニープラスのスターで毎週木曜に最新話を独占配信中。次回は7月25日(木)に第8話が配信される。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部