野川本部長が改めて隠ぺいを否定 県議らが県警幹部に直接質疑 鹿児島
鹿児島テレビ
警察の内部資料を漏えいした疑いで逮捕された鹿児島県警の元幹部をめぐる事件、6月11日の動きです。 11日、県議会の総務警察委員会が開かれ、県議らが県警の一連の不祥事について県警本部長ら県警の幹部に直接、見解をただしました。このなかで野川本部長は隠ぺいしたと訴えられている事件の経緯について説明した上で、改めて隠ぺいを否定しました。 野川本部長 「(前生活安全部長が)私が警察職員に関わる2つの事案について、隠ぺいを図ったかのような発言を行ったことは誠に残念で、結果として県民の皆様に多大な不安を 与えてしまったことについて、県警の最高責任者として深くお詫び申し上げる」 11日午後、県議会・総務警察委員会で、県警の野川明輝本部長が一連の不祥事について改めて陳謝しました。 警察の内部資料を漏えいした疑いで逮捕された、県警の前生活安全部長 本田尚志容疑者は、現職警察官が盗撮の疑いで逮捕された事件について「本部長が事件の隠ぺいを図った」と訴えています。 これに対し、野川本部長は6月7日、隠ぺいについて全面的に否定しています。両者の主張が食い違う中、11日行われた県議会の総務警察委員会では、野川本部長から盗撮事件の経緯について説明がありました。 その上で・・ 野川本部長 「本事件(枕崎署員による盗撮事件)にかかる本部長事件指揮簿が作成され、 前生活安全部長に伺いがなされたとの事実は確認されておりません」 「また事件認知時に前生活安全部長が私のところに来た事実もありません」 本田容疑者の主張について真っ向から否定しました。 その後、県議から本部長の説明のあり方や信頼回復をどう行うかなどについて質問がなされました。 県議会 総務警察委員会 禧久伸一郎議員 「(隠ぺい疑惑について)即答で否定できたのではないか」 野川本部長 「隠ぺいの事実があるかないかについては、事件捜査の中で解明していくと認識 している。事実関係については事件捜査の中で解明されるものと(報道機関に) 伝えた」 「『(報道を見て)主観的なことを述べてもいいのか』と認識して、主観的なことを申し上げた」 県議会 総務警察委員会 鶴園真佐彦議員 「どのように警察職員からの信頼回復や、県民から県警の信頼回復に取り組むのか」 野川本部長 「手続きを経て早急に全容解明し、結果の説明を尽くすことが信頼回復の一歩だと 考えている。職員からの信頼回復について、職員の悩みや課題を組織として受け止めて解決する姿勢を見せていく。そういう職場にしていく」 委員会では総務警察委員会以外の県議からも質問が相次ぎました。
鹿児島テレビ