【スターダム】「こんな子がプロレスラーなの?って」…安納サオリが話題になった写真集で伝えたかったこと
どのリングでも安納サオリの心の部分は変わらない
安納はOZアカデミーにもレギュラー参戦しているが、正危軍として黒のコスチュームで戦っている。 「OZはフリーになる前から上がっているので、すごい長くなりましたね。人間はどこか悪いところも持っているので、その部分を前面にさらけ出して戦っているのが正危軍の安納サオリです。ただ安納サオリの心の部分はどの場所でも変わらないですよ。ただ、今はスターダムを背負っているという気持ちはあるかもしれないですね。その気持ちを持って戦っていれば、最終的にスターダムの安納サオリにつながってくると思うので」 安納サオリのブランディング力、それが里村のいうところの「象徴」につながった。 「自分の中ではまだまだだと思っているんですけど、ひとつひとついろいろな経験をして、付け加えたものから削ったものもあって。数年前の私はまた違う私で、アピールの仕方も、SNSの使い方も違ったと思います。その中で、どうやって書こうかな、どういう立ち振る舞いをするかなと客観的に考えていって、今の安納サオリが出来上がったと思いますね」 安納といえば昨年出版した写真集『UNKNOWN』が大きな話題となった。 「私、プロレスを始める前は売れない役者をしていたんですね。チケットを売るのも大変で。そんなときにプロレスを始めて、最初はすごく嫌だったんですが(笑)、戦っていくうちに今の私ができていって……写真集もプロレスをしていたからいただいたお話だったんですよ。プロレスを頑張った結果、グラビアの話が来て、テレビ出演もあって、そして今日こうやって取材していただいて。写真集に関して言うと、プロレスラーっぽさは出さないようにして『一女性の安納サオリ』として表現できるように、女性らしさを大事にしました。初めて私を見た方々には、『こんな子がプロレスラーなの?』という印象を与えられるように。安納サオリを知るきっかけになるお話は、断らずに受けていきたいですね」 最後に今後の展望を聴いた。 「来年でプロレスデビュー10周年なんですが、本当にプロレスをやってよかった、プロレスラーになってよかったって思うんですよね。だから、そのプロレスをもっとたくさんの方々に知ってもらいたいんですよ。プロレスを見たことがなかった人間が、こんなにプロレスのことを好きになっているんです。だから何かのきっかけでプロレスを好きになってもらえると思いますし、プロレスに恩返しをしていきたいですね。プロレスでいうと、アーティスト(・オブ・スターダム)のベストは最上級に輝かせたいという気持ちはありますが、今はシングルのベルトはあまり考えていないかな……ベルトに関係なく、戦いたい相手がいるので」
橋場了吾