車両価格が安くて「燃費の悪い車」と、車両価格が高くて「燃費の良い車」ならどちらが費用を抑えられますか?
車を購入するとき、長く乗るなら燃費のいい車が欲しいと考える人は多いでしょう。しかし、購入費用が高く躊躇してしまう人もいます。燃費が良くなくても中古で安い車を購入した方がよいのではと考えてしまうかもしれません。 本記事では、車両価格が安くて燃費の悪い車と、車両価格が高くて燃費のいい車なら、どちらが費用を抑えられるのかを考えていきます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
燃費のいい車と悪い車の燃料費を比較
燃費のいい車(20km/L)と悪い車(5km/L)で、年間および10年間の燃料費にどのくらいの差が発生するか計算しました。ガソリン代は1リットルあたり174.8円、月間走行距離は200kmと仮定しています。 また、車の燃費は以下の情報を参考に、燃費のいい車を20km/L、悪い車を5km/Lと設定しています。 ハイブリッドカーなど燃費を意識した車種:20km/L~ スポーツカー:2~5km/L ・燃費のいい車(20km/L) 174.8円×200km÷20km/L=1748円/月 年間の燃料費:約2万976円 10年間の燃料費:約20万9760円 ・燃費の悪い車(5km/L) 174.8円×200km÷5km/L=6992円/月 年間の燃料費:約8万3904円 10年間の燃料費:約83万9040円 1年間で約6万2928円の差が生じ、10年間では約62万9280円の差が発生すると分かりました。 ■10年間乗るなら車両本体価格約63万円以下の差なら燃費のいい車がお得 今回は費用を比較する際に、車両本体価格と燃料費のみを考慮します。10年間の燃料費の差額が約62万9280円であるため、車両本体価格が約63万円以上離れているなら価格が安く、燃費の悪い車を選ぶ方が費用を抑えられます。一方で、車両本体価格が63万円以内の差に収まる場合は、価格が高くても燃費のいい車を選んだ方が長期的にはお得です。
燃費の悪い車で燃料費を節約するポイント
燃費の悪い車に乗っている場合でも、日常のちょっとした工夫で燃料費の節約は可能です。ここでは、メンテナンスの方法や走行時の意識がけ、ガソリンを購入する際の決済方法などの工夫で燃料費を節約するポイントを紹介します。 ■エンジンオイルを定期的に交換する 燃費を良くするためにも、エンジンオイルは定期的に交換しましょう。エンジンオイルが汚れた状態だとエンジンの潤滑機能が低下してしまい、車を動かすのに本来以上の燃料が必要になります。 一般的にエンジンオイルの交換は、1万5000kmもしくは1年ごとが目安とされていますが、車種やエンジンの種類、走行環境によって頻度は異なり、さらに早く交換した方がよい場合もあります。 例えば、ターボ車や頻繁にストップ&ゴーを繰り返す環境の場合、エンジンに負担がかかりやすく、5000kmごとの交換が理想的です。適切なタイミングでエンジンオイルを交換するだけでも、燃費向上とエンジン自体の寿命を延ばすことにつながります。 ■急発進・急加速を避ける 急発進や急加速は燃費を悪化させる原因となるため避けましょう。エンジンは燃料を燃焼させて車を動かしています。車は、燃料の燃焼により生じた熱を運動エネルギーに変換させて走行しますが、急発進や急加速を行うとエンジンは多くの熱を発生させるのです。 また、熱を冷却するために、エンジンはさらに多くの燃料を消費します。そのため、燃費を良くして燃料費を節約したい場合は、急発進や急加速を避ける意識を持つことが大切です。 ■クレジットカード支払いでポイントを貯める ガソリンを入れるときは、現金ではなく利用するガソリンスタンドのブランドのクレジットカードや、ポイント還元率の高いクレジットカードを使いましょう。割引を受けたり還元によりポイントを貯めたりすることでお得にガソリンを入れられ、実質的に負担を軽減できます。 ガソリンカードは特定のガソリンスタンドで利用すると、ガソリン代やカーメンテナンス料金が割引されたり、一般的なクレジットカードよりも高いポイント還元を受けられたりする特徴があります。